番外編
25話
ふと、目が覚めるとぼやけた視界がだんだん鮮明になってくる。
『ここ…どこ?』
キョロキョロ周りを見渡すと病室のように見える。
なんでこんな所に…確か毬江の笑顔を見てそれから…………
つか、私めっちゃ何か管繋がれてね?…とっちゃえー
※皆は決して真似ダメ絶対。
ギュルルルルルル……
……お腹空いた……
とりあえず、部屋から出てみよう。1歩踏み出すと、力が入らない!!?
そのまま床に倒れそうになる。ところに、私を支えてくれる腕が見える
わけもなく、バタン!と大きな音を立てて倒れた。
……痛い……
そこに、ガラっと誰かがドアを空けた音がした。
「…名前!!!??」
この声はどーじょーさんでは??
ここだよ〜と、思ったよりか細い声を出すと駆け寄ってくれた。
「ちょっおま!何して……つーか、いつ目が覚めて!?お前、ほんとどんだけ心配させたら気が済むんだ!?連れてかれて、戻ってきたかと思ったら気を失って全然目を醒さないわ!!お前は昔っからそうだ!俺がどんだけ心配してきたか……!?」
『…とりあえず、起こしてくれない?』
ベットに戻してもらうと持って来てくれたらしい水を受け取る。
くぅぅううカラカラ喉が癒される〜
そいえば、一体どのくらい時間が経ったのだろう……
『ふぁっ、一週間!まじ私やばいな!!』
「ふざけてる場合か!小牧も心配してたぞ」
『こまき…小牧は!?大丈夫!!??』
「あぁ、もう少し休んでもいいんだが、仕事に出てるよ」
『……そう、よかった』
「よくない」
え?
理解が出来ず、見つめると、真剣な顔をしてまっすぐ私を見ていた。
「結果的なことを言えば、2人は無事に戻ってきた。」
『…じゃあ、いいんじゃ「俺の気持ち考えたことあるか!?」!?』
「…2人が毬江ちゃんを思っていたのは知ってる。正解とは言えないが、お前たちがやったことを否定する気はない。でもな……」
自分の恋人がどんな取り調べを受けているか分からない状態で普通にいられるわけないだろ……?
『!!』
「それでも、公私混同しないようにしないようにしてた。笠原も興奮状態で班長として、上官として何が正しい選択か。ずっと考えてた。でも1人になった時、嫌な方にしか考えが浮かばなくて…」
『あ、つし……』
「いくら大丈夫って思っても、良化隊だってそこまではしないだろ…そう言い聞かせてお前の姿を見るまで安心できなかった。なのにお前は……」
あ、やばい。
「帰ってきてそうそう意識なくすとはどういうことだこのど阿呆!!!!!!!」
あーもーうるさいうるさい。まだ何言ってるか分からないけど吼えてる。吠えるな吼えるな。
……でも、心配してくれてたんだ。
そんな饒舌じゃないくせに…私ももし、逆の立場ならじっとなんてしてられない。不安で不安で仕方がなくて、でも立場を思うとどうしようもなくて…。
『篤……』
まだ怒っている篤の首に腕をまわし、自分の胸の方に引き寄せる。
まぁ、勢い良すぎて倒れちゃったんだけど。
「…名前?」
『ごめん…私、自分のことしか考えてなかった。でも、私、生きてるよ。ちゃんと、篤の元に帰ってきたよ』
「名前……当たり前だ」
篤が顔をあげると、だんだん距離が縮まってくる。
そっと、目を閉じようとした時……
ガラッ
「名前さん!!」
「おい笠原!静かにしろよ!」
「『…………………』」
「名前さん目が覚めたんですね!!!って…お二人共顔赤いですがどうかなさいました?」
『ううん!なんでもないの!!』
「堂上」
「…小牧……」
「…残念だったね」
「うるさい!!!」
*前
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