番外編
1話
笠原、手塚も特殊部隊に入り、だんだんと慣れ始めたころそれは突然言われた。
「北海道から…ですか??」
「そうだ。明日より関東図書基地及び、図書特殊部隊所属となる
堂上。お前の班に入れるから頼んだ」
朝礼時、いつもと同じようだと誰もが思っていたが、隊長から伝えられたのは新しいメンバーが、北海道から移動してくるということだった。
「ちょっ、ちょっと待ってください!
なんでそんな急なんですか!!?」
「別に急じゃないぞ。少し前からわかっていた。
でも、言ったらつまらないだろうが」
腰に手を当て、ドヤ顔でいう上司に開いた口がふさがらない。
今この人...なんて言った?
"つまらない"??
業務に関することで、しかも俺の班にいれるのに事前に知ったら面白くないから言わなかった??
「(このおやじ...!!!!)」
「おーい堂上、顔怖いぞー」
ガハハと大きく口をあけながら笑う上司に余計眉間にしわが寄る
「一体、誰のせいだとおもっているんですか!?」
「堂上落ち着きなよ
隊長が面白いことが好きなのはお前が一番よく知っているだろ?」
「小牧...」
俺の肩に手を置きながらそう言ってきた。
が、笑いを隠しきれていないため肩が震えている
「クマ殺しさん??...ブハッ」
「黙れ!今すぐその口を閉じろ!!」
「それにしてもどんな人なんでしょうね?
仲良く出来るといいんだけど…」
ずっと口を閉じてた笠原がそう漏らすと続けて
「ま、お前はその人に迷惑をかけなければ大丈夫じゃないか?」
「そりゃ未だにみんなには迷惑かけてるけど…腹立つ!手塚に言われるとなんか腹立つ!!!」
「うるさい!!」
ギャーギャー言い合う2人に声を上げると周りは自然と解散になった。
おいおい…結局わかったことといえば明日来るってだけじゃねぇか……今の隊長に何言っても変わらないことは重々承知しているが……あたまいたくなってきた
しかし…
「(北海道…か…)」
最近バタバタしていて連絡が取れていなかったが、現在北海道図書基地に配属されている図書大時代からの恋人を頭に浮かべる
「(今夜にでも連絡いれてみるか…)」
そう内心思ったところでまた笠原と手塚の言い合いの声が聞こえる
はぁ…まったく…
「だからうるさい!!!!今度はなんだ!!!」
〜場所はかわって空港〜
『着いたー
さてさて、とりあえず荷物置いてから図書館に行ってみましょうかね』
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