色とりどりの花びら
ナマエとヒトツキは、それからたくさんの場所へ出掛けました。
多くのポケモン達と戦い、勝って負けて笑って泣いて…。
そんな日々でヒトツキは、ナマエの色々な表情を見てきました。
その中でも、いっとう忘れられない表情があります。
それは、ナマエのお家があるコボクタウンにほど近い草むらでバトルの練習を行っていたときでした。
レベル下の相手ばかりとはいえ未だ負けなしの戦歴を誇るヒトツキを連れて、得意げな顔をしたナマエ。
そんな彼女に声をかけた人物がいました。
ケンタと名乗る少年にバトルを申し込まれたナマエはもちろんそれに応じます。
結果は、ナマエの負け。
相手のキバニアが連発する「かみつく」にひるんでしまったヒトツキは、あと一歩が踏ん張れずに倒れてしまいました。
慌ててポケモンセンターへ駆け込んだナマエは、すっかり全快したヒトツキの前に赤く腫れた目をしたまま微笑みました。
「今度は、絶対に勝とうね!」
その言葉に含まれたたくさんの悔しさの色を感じつつ、ヒトツキは二度とこんな顔をさせまい、と心に誓うのでした。
数日後、少年にリトライし、バトルのあとにナマエが見せたのは、満開の笑みでした。