「……で、このwhatがここにかかってきます。つまり、空欄に入るのは」
「! Aか!」
「はい、正解です」
実力テスト前日。
火神君は当初に比べればだいぶん、理解力があがってきたように思える。
少なくとも、国語以外は。
「…まいったわね〜。あと一教科…国語だけどーしても伸びないわ…」
「漢字がダメすぎんだよなー。文章読むのも一苦労なんだよ」
「…よし! こうしましょ。国語はパス!」
「え!!」
「テストは4択のマークシート方式だし、テキトーにうめても25点前後いけるはず! 残り4科目で挽回しなさい!!」
「マジ…すか」
残り4科目。大丈夫かな。
……いや、火神君だって2日間必死にやったんだから、きっと大丈夫。
そして、運命の結果発表。
火神君は、90位だった。
「なんでぇえ!?」
「えええ!?」
「ちょっ、あ!? 国語98点!? えええ!?」
「いったいどうやって…!?」
「いや…鉛筆転がしてただけ…なんで」
「はぁ!?」
鉛筆って、兄さんがあげたあれかな。
「緑間君特製、コロコロ鉛筆です」
「なんだそれぇえ!? 緑間こぇえ!!」
こうして無事、全員補習はまぬがれた。
緑間君にはお礼のメールを送っておいた。
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