緑間君がまた構える。
フェイクか、シュートか。考える時間はない。
火神君がまた飛ぶも、緑間君はドライブに走った。
「やはり! フェイク!!」
「ぐっっ」
火神君が踏ん張る。が。
「!?」
火神君の足が、上手く動かない。
ただでさえ火神君のジャンプは負荷が大きい。しかも連続なんて無理があるのだ。
投げようとする緑間君。そこに。
「そうはさせん!!」
「何ィー!?」
「木吉!」
「よっしゃあ止めたあ!!」
止めた、と思ったけれど。
「こうくるのを……待ってたんだよ!!」
緑間君が、高尾君にパスを出した。
高尾君がパスを投げて走る。
「なっ!?」
「2対3!! 完全にアウトナンバーだ!」
秀徳のシュートが、決まる。
「止められない…!!」
「誠凛ぐうの音も出ずー!!」
あの緑間君が、チームプレイをしている。
感じた違和感は、これだったのだ。
「今までの緑間は、周りに頼ることはなかった」
「だからこそスキもあったし…チームプレイで対抗できた」
だけど、今は逆だ。
「緑間君が一人で戦うことをやめ、真にチームとして一つになった秀徳。手強いなんてもんじゃねぇぞ…!!」
観客がざわつく。誠凛のベンチに、焦りが走る。
「うろたえるな! ちゃんと声出して応援するのよ!」
「カントク……」
「これはピンチよ、けど…」
「ただのピンチだ、終わったわけじゃない」
「去年、誠凛のピンチは、アイツが幾度となく救ってくれたんだ」
ふう、と木吉先輩が息を吐いた。
「こーゆー時こそ頼りになるのが、木吉って男さ!」
「楽しんでこーぜ!」
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