後書き

お疲れさまでした。
一ヶ月半程続いた連載ですがこれで完結です。

前回の連載である月と深海魚を書き始めたのが九月一日でしたがこの連載のラスト三話は九月半ばの時点で既に書き上がっていました。

月と深海魚の後書きでも書きましたが私はトリップしてきた以上、元の世界には戻らなくてはいけないと思っています。
寂しいという気持ちは勿論なのですが、二十年以上生きてきた環境を全て捨てるという覚悟はそう出来るものではないのではないかと。

そう言った意味ではこの連載の主人公は綾部でもあります。
三人の中で唯一この現状のままを望み行動をしたのが綾部です。
時代背景や環境から現代の13歳よりはずっと大人でしょうがやはり子供は子供。

別れを受け入れる二人は大人だと思う反面やっぱり納得出来なくて、など多くの葛藤をしたのではないかなと。

水月というのは水面にうつった月の事です。
月と海、雑渡さんと主人公のいる世界が心地よく溺れたのが綾部、連載のタイトルはそんな意味があります。

水月に溺れる魚はこれにて完結ですが
三人の話はもう少しだけ続きます。

今回の連載の話しの多くがまた次の連載で少しずつ絡んできます。
過去連載を読んでいない方でも楽しめるよう絡み方は僅かであったりもしますが
読んでいただいた方が色々と楽しいと思います。

この三人の今後が気になる方は次の連載もお付き合い下さい。
今回の連載で満足し設定の関係上次は読みたくない、という方もおられるかもしれませんが

ここまで読んでいただけただけでも有り難く思います。
お付き合い頂き本当に有り難う御座いました。
少しでも楽しんでいただけると幸いです。

2013年12月24日 夜


ここからどうでも良い話しですが

二度ある三度あるでは尊奈門のおすすめのうどんを食べにいこうと言ってるのに
不確定な未来で田楽豆腐を食べてるのはその話の間に既に二人で町に遊びに行っているので

前回うどんだったし次は田楽豆腐にしよう、といった流れなのですが
読み返すと完全に尊奈門の意見無視みたいになってますが
無視ではないのです、という弁解をここにしておきます。

が、気が向いたらうどんか田楽豆腐のどちらかで統一するかもしれません

あとキヌガサタケは
キノコ 毒のある
みたいな文章でググって一番最初に出たキノコですので深い意味はありません。

以上、どうでも良い話しでした!