久々知↓の続き

「やぁ、なまえさんじゃないですか」

「おや久々知君じゃないか
こんにちは、今日も睫毛が長いね」

「こんにちは、からかわないで下さいよ」

「褒めてるんだけどな」

「なまえさん、あれから僕考えたんです」

「ん?」

「なまえさんは豆腐好きですよね?」

「う、うん?そうだね」

「僕、前にも何回か同級生に豆腐料理を振る舞った事があるんです」

「へー羨ましい話だ」

「それですよ!!」

「へっ?!」

「皆、最初は美味しいって言うんですが
最後は嫌々で…俺は豆腐の美味しさを伝えたいのに!
皆は俺程豆腐を好きじゃないから豆腐に飽きるなんて愚行に走るんです!」

「す、少し落ち着こう?
一人称に統一性がないぞ」

「あの後、よく考えたんです」

「うん」

「俺、なまえさんと結婚するしかないって」

「うん?!」

「笑顔のある食卓って大事だと思うんです
なまえさんとなら、豆腐の溢れる家庭を作れると思って!」

「そこは笑顔じゃないのかい?」

「なまえさん、俺真面目な位しか取り柄がないけど
成績は優秀だし不自由はさせません!
幸せにします!だから結婚して下さい!」

「いやいやいや、君は私じゃなくて豆腐に恋してるだろ?」

「はい!」

「(即答したー…)それに、あれだ
豆腐好きが二人もいたら豆腐が足りないよ」

「二人分の豆腐なら俺が作ります!」

「(こいつ豆腐まで作れるのか。女子力高いな…)えーっと
私子沢山が良いんだよねぇ」

「頑張ります!俺実技の成績も良いですし体力も自信があります!」

「子供が沢山出来たら豆腐が足りないねぇ?」

「はっ…」

「子供だけ豆腐が食べられないのは可哀想だなぁ
食べられても少し、
私達の子供なら豆腐をもっと食べたいって泣くかもしれないねぇ」

「…」

「久々知君?」

「俺!もっと勉強して!
豆腐の大量生産を成功させます!
だから!それまで待ってて下さい!!」

「お、おう…その時まで私が独身ならね」

「よしっ!じゃあ早速豆腐屋で作り方の見直しをしないと!
今から外出届けを出せば門限には間に合う」

「はははっ、頑張ってくれ」