久々知

「うぅ…お腹減った…
おばちゃんに言ったら何か作ってくれるかなぁ…」

「おや、貴方は…?」

「あ、えーと、私四年生の綾部喜八郎の親戚みたいなものです
空腹に耐えかねて食堂に行こうかと…」

「この時間じゃもう無理だと思いますよ
忍術学園は昼は食堂がありますが夜は自炊ですし」

「そうなの?!
それは困った…」

「あの…つかぬ事を伺いしますが…」

「ん?」

「豆腐とか、好きですか?」

「豆腐って、あの豆腐?」

「はい」

「豆腐かー、多分人並み以上には好きだと思うよ」

「本当ですか?!」

「う、うん。そのまま食べても美味しいから楽でしょっちゅう食べてるけど…」

「あの、俺で良かったら豆腐料理ご馳走します!」

「君が作るの?」

「はい!俺、豆腐が好きなんですが作るのも好きで!
是非豆腐が好きな人に食べて貰いたいんです!」

「まぁ私今お腹減ってるしね
良いよ、でもその前に一つお願いがある」

「なんですか?」

「君の名前、教えてよ
私はなまえ
料理作って貰うなら名前位知りたいかな」

「そっか、名乗るのが遅れてすいません
俺は久々知兵助です」

「よろしくねー久々知君。私結構ここに遊びに来るからこれからも顔合わせると思うよ」

「はい!よろしくお願いします!」

「いやー豆腐って本当に美味しいよねぇ
あっさりしてて食べやすいのがまた良いよ」

(あ、あの人兵助に捕まった…)
(誰か助けに行けよ!)
(豆腐地獄はもうこりごりだよ…)


実は本当にいくらでも豆腐が食べれる程の豆腐好きだった為より兵助と仲良くなるのであった