偽りの時間

散々薄っぺらい言葉は吐いてきたけど

これほどの言葉なんてあっただろうか


「なまえちゃん、大好きだよ」

「はぁ…あっ…」


その言葉だけでナカが痙攣する
ちょろいもんだなと思うし

少し、哀れにも思う


「本当、えっちだよね
こんなに濡れてる。嬉しいよ」

「だ…だって…恥ずか…しぃ…」


クイっと指を曲げればまた体が震える
ああ、またイったかな


「ねえ、もう挿れて大丈夫?」


こんなにも濡れてるんだから聞く必要なんてないと思うけれど
きっと″彼なら″聞くだろう

あくまで彼女を大事に、尊重して
最大限優しくした


「お願いしま…す…っ、」


あーあ、だらしなくよだれ垂らしちゃって
すっごくエロい顔してるんだろうなあ

目隠し、外して見たいけれど怒られるかな

怒られるならまだ良いけど、泣かれるのは少し嫌だ


目隠しをされた彼女の足を開いて
ゆっくりを自身を埋めていく

ホントは一気に突いちゃいたい
けれど、何時もちゃんと我慢出来てる俺はホント褒められても良いよね?


「すごっ…締め付けてくる…すぐイったら、ゴメンっ…ね」

「んっ!んんっ、あっ…わっ、私も…気持ちっ良い…ですっ…」


あー相変わらずジーマーにエロいなあ
突き上げる度に揺れる胸がホントに唆る

目隠しされてるなまえちゃんには何もかもが不意打ちで
キスするだけでビクビクするし
舌を捻じ込めば不器用にも絡めてくる

俺の唾液をそんなに愛しそうに飲まれるとより嗜虐心をくすぐられる

だから

もっとサービスしてあげちゃう


「大っ好きだよ…、なまえちゃん…」

「あっ、ああっ、わたっしも…大好きっ…です…!」


本当は少しだけ萎えちゃうから、あんまりサービスしたくないのが本音だったりするけどね


「羽京っ…さん…」


なまえちゃんは今、俺とセックスしてるけど
彼女は俺ではなく、片思いでジーマーに大好きな羽京ちゃんとセックスしてる気でいる

頼んできたのは勿論なまえちゃんからだ

羽京ちゃんの声で抱いて欲しいと

こんなに大好きなのに、こんな世界だから
そういう余裕が無いと懇切丁寧にフラれて
俺に慰めて貰いに来たのが始まり

俺としてはなまえちゃんとえっちな事出来るし二つ返事でOKしたけど
まあやっぱり少しだけ萎えるよね


羽京ちゃんの声で名前を呼べばその度に体が震えて
挿れてる時なんかはホントに簡単に何回もイっちゃう

何時も通り、彼女の腹の上に欲を吐き出して
落ち着いて目隠しを外したらそれが合図


「…ありがとう、ございました」


冷静ぶってお礼を言うけどさっきまで俺にガンガン突かれてたんだよなって思うと少し興奮するのは秘密


「俺は良いんだけどね、なまえちゃんとえっち出来るし。
でもまあ、虚しくなんない?」

「…分かっててお願いしてるんですよ」


フラれても羽京ちゃんに未練タラタラで
諦めきれず何回もこうやって俺に抱かれに来るんだから

大人しく俺にしちゃいなよって言いたいけど

どうせならなまえちゃんから告って貰いたいから
もう少しだけこの関係を楽しもうと思う