銃兎

珍しく入間さんより先に起きた
入間さんは何時も眠いらしいので無理に起こす必要はないし
折角だから朝ご飯の準備でもしてあげよう


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朝食の準備も自分の身支度も終え、入間さんの身支度や朝食の時間を考えるとそろそろ起こす時間だ

「入間さーん、朝ですよ、起きてください」
「…んんっ…」

寝ている入間さんを見る事は多いが寝ている入間さんを起こすのはこれが初めてだ
長い睫毛が揺れ、少し眉間に皺が寄った

「ほら、入間さ…っ?!」

入間さんの顔を覗き込んだところで視界が揺れた
布団の中から伸びた入間さんの細長い手と足ががっちりと私を掴み布団に引きずり込んだのだ

「ねえ?!入間さん?!起きて?!朝なんですけど?!」
「…ッチ、あと5分寝かせろ…」
「私知ってる!それ絶対5分で起きないやつだ!!!」

ていうか何気に舌打ちしたでしょ?!
そしてさすが現役警察官!力がお強い!全然動けない!めちゃめちゃ困る!!!

「ちょっと!ねえ!てか入間さんが寝坊しようが何なら仕事に遅刻しようがぶっちゃけ私は良いんですがこのままだと私も仕事に遅れるんですけど?!」
「…ったく…黙れや………スー…スー…」
「何でこれで寝れるの?!ねー!入間さーん!!!入間銃兎さーん!!!!!」


その後二人仲良く遅刻した。