四十物姉弟と弾襄と弾襄夢主

「今日は糸の会の会合だけど、弾襄様褒めてくれるかなあ…」
「姉ちゃんインスタのフォロワーエグいし、きっと褒めてくれるっすよ!
自分もライブで結構布教してるんすけど、褒めてくれたら嬉しいっすね…」
「おや、四十物さん達じゃないですか。本日も会合も参加して頂けるとは…その熱心な信仰、必ずや糸のお導きがありますよ」
「弾襄様!そう言って頂けると嬉しいです。私も弟も、良い物を皆さんに勧めてるだけなので…
これからも布教活動、頑張りますね!」


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「…あの姉弟は本当に見た目が華やかですし、影響力がありますね」
「そうですね。お陰で信者も増えていますし…まあ、あの二人はその分悪い影響もありますが…」
「え?何かおっしゃいましたか?」
「いえ、何でもないですよ。それより、信仰は人と比べるものではありません。
糸の会は信仰に優劣などつけませんよ。これからも、貴方が思う信仰を是非見せてください」
「…ありがとうございます、弾襄様。今月も新しい糸とお札を購入したくて…
やはり新しい物の方がご利益があるかと思いまして…」
「…ふふ、良い子ですね。何時も熱心な信仰、有難うございます」


糸の導きなんて信じていないけれど
私が熱心な信者な振りをして
私が貴方を弾襄様と呼ぶ時の

貴方の安らかな顔が何よりも好きなのだ