「え?チンコ生えた?」
「……」
「……」
「……」
「チンコできたの?」
「二回も言わないでください」
素面でち××とか言うな!メンタルえぐられる!
キバナさんの視線にいたたまれず、あたしは目を逸らした。
別に信じてほしいなんて思ってない。寧ろ信じなくていいです。
そんなことあるわけないだろ(笑)って反応してほしい!
「マジで?」
「……」
「マジか…」
信じましたね。否定してくれてよかったんですよ?
まあ誰がどう否定したところで、事実は変わらないんですけどね!
「最近なんか変だったのはそのせいだったんだな」
例のアレが生えてしばらく経つが、未だに無くなりもしなければサイズが変わったりもしない。
ほんとにさあ、もう何なのこれ?慣れとかないよ未だ実害バリバリ出てるんですけど。
「あたし最近変でした?」
「そりゃ急にファッション変えるわ、オレさまの誘い断るわ、気になることばっかよ」
「あー…服、ね…」
実害のひとつとして真っ先に挙げられるのはファッションだ。
あたしは元々、身体にフィットするタイトめの服が好み。
その中でもスキニーパンツはお気に入りアイテムだった。
でも。
「今はその…窮屈で履けないっていうか…極力下半身締め付けないものにしなきゃっていうか…」
「チンコあるから?」
「ダイレクトに言わないでください!」
アレとかソレとかで誤魔化してくれませんかね!
抗議するあたしを他所に、キバナさんは真剣に何かを考えているようだ。
「なあ、チンコできてからスキニー履いてないんだろ?」
「そりゃそうですよ…だって絶対しんどいし…」
「一回試してみたら?案外大丈夫かもしれないぜ?」
「ええー…」
どうも乗り気になれないが、キバナさんはクローゼットにあったスキニーパンツを持ってきた。
あ、これキバナさん家に置いてたのか。どうりで見つからないわけだ。
「今まで通りファッション楽しめればさ、多少気分も晴れるだろ?」
好きなの着れないってストレスだしな!とヌメラスマイルキバナさん。
そうなのよねーアレのせいでふわっとしたワンピばっか着てるのよねー
別に嫌いじゃないんだけど、やっぱりあたしはピタっとした服のほうがいい。
「…そうですね、ちょっと試してみます!」
「こういうのって自分が思ってるより平気だったりするしな!」
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