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「ロミオとジュリエット…」

思い返せば重なるところはあった。例えばティータイムの習慣。カレーの流行。
シェイクスピアの代表作まで揃えば、もう疑うことはない。

(イギリス、ガラルはイギリスだったんだ!…でも、それって結局どういうこと?ガラルはイギリスの未来??)

え、全然わからん。わからんよ。だって言うほど未来感ないじゃん!SFチックなさあ!?
とはいえ重要な手がかりだ。一先ず手に取って確認したい。でも保管物だから勝手に触るのは…

「キバナさん!」
「お?おお、どうした?」
「あの、二階にある書籍を見たいんです!中身を見せてください!」

急いで階下に降りて、まだいたキバナさんを捕まえる。
目を丸くさせていたが快く了承してくれた。変に思われただろうなー
でもこちとら構ってられない。やっと見つけたヒントだから。

「この手袋使いなよ」
「ありがとうございます!」

同行したイケメンそっちのけで、破いたりしないよう厳重に本を開く。
…いやこれ新品?昔の物にしてはやけに保存状態いいな!ありがたいけど!

(第一幕、サンプソンとグレゴリーの登場…やっぱりあたしの知ってる内容だ)

遠い昔に読んだことがあったけど、細部まで覚えてない。
それでも印象的なシーンは朧気ながら記憶していたので、パラパラ捲って確かめる。

(ただ…これだけじゃ情報が少なすぎる……)

夢の中で響くフレーズ。劇的な言い回しや独特の表現。
あれらはきっと、ロミジュリのような作品に出てきているものだ。
現に数個は発見した。ただごく一部で、他のについては不明なまま。

(…演劇や小説のセリフだとしたら…。…何を意味してるんだろう)

先に断っておくが、あたしは元の世界に帰りたくて必死になっているわけじゃない。
帰りたいなんて微塵も思わない。だって、あそこで棄てられないものを全て失くした、ゼロからのわたしに成れたから。
でも。

― ちょうちょさん ちょうちょさん ―
― あなたはいったい どこからきたの? ―

何度も繰り返される歌に、何か悲痛なものを感じるのだ。
言うなればエマージェンシーコールのような、助けを求める切実さを。

(三次元のあたしが二次元に来た、その理由がきっとここに隠されているはず)

と。
ここまで結論に至ったものの、完全な手詰まり。
なんせ書籍はロミジュリ1冊のみ。
はあ〜〜〜〜〜

「そんなに本が気になるのか?」
「ええ、まあ…」
「地下にも保管されてるぜ」
「え!?」

隣にいたキバナさんからまさかの情報。
見上げるとニッコリとイケメンスマイル。すき。

「ここだ。明かりが少ないから気をつけなよ」

いかにも地下室〜といった薄暗い部屋に案内される。
そこには所狭しと本棚が並んでいた。

「オレさまはジムに戻るけど、帰る時は受付のやつに言ってくれればいいから」
「わかりました、ありがとうございます!」

さーて、いっちょ探してみますか!



「全然ないな」

どのくらい時間が経っただろう。窓がなく、夕方か夜かもわからない。
探してみると、思った以上に様々な書籍があった。
シェイクスピアに始まり、ルイス・キャロルやオスカー・ワイルド。
ただ。

(手がかり的なのが見つからない)

その他8割近くは文字もわからない、本物のガラルの古代書籍だし。
フレーズ自体はあっちこっちから探し出した。
でも肝心の”ちょうちょさん”がどこにもない。

(あれが最大の手がかりになるはずなんだけど…)

仕方ない、一番上をチェックするか。
実はこの本棚、めちゃくちゃ背が高い。天井まである。
というわけで、諦めて近くにあった脚立を持って来ました。

(えーっと…。…マザーグース…?そうだ、あれはマザーグースかもしれない!!)

気が急いていたのは間違いない。
だからグラグラしてても手を伸ばして―――

「おい、危ないぞ!」
「あ」

もうちょっと、というところで不自然に身体が傾く。
無理に背伸びしたせいだ。やって来る衝撃を覚悟した。
のに。

「す、すいません!大丈夫ですか!?」
「あ?お、おお…。オレは何ともないけどよ…?」

痛みが全然なく、寧ろ温かい感触。
倒れ込んでしまったキバナさんに急いで謝る。
彼も怪我はしていないようだ。よ、よかったー…

「……へえ〜」
「?」
「かわいーのはいてんじゃん」
「?…あ、もう!こら!見ちゃダメ!メッ!」

一安心しているというのに、キバナさんはなぜかニヤニヤ。
その視線を辿るとがっつり捲れたワンピースの裾。
落ちた時にこうなっちゃったのかー。というかそういう空気じゃないでしょ!
と思ったせいで、ついヌメたを叱る時の口調になってしまったことは認める。

「な〜にが『メッ!』なのかな〜」
「っ♡ お、女の子の下着見るなんて♡ 変態ですよっ♡」
「紐パンTバッグでそれ言っちゃう?」
「うぁ♡」

ものすご〜く意地悪な顔になったキバナさんが、パンツをクイクイと引っ張った。
細い布が食い込んで、こう…一気にやらしい気分になっちゃったのも、まあ認める。

「エロい雰囲気してると思ってたけど、まさか勝負下着とはな〜♡ そりゃエロいわ♡」
「勝負下着じゃないですっ♡ 好きでしてるだけ!♡」
「やっぱエロいじゃん♡ オンナノコはこんなのはかないだろ♡ 期待した顔までしちゃって♡」
「んく、ぅぅ〜♡」

だってキバナさん、吊り目は吊り目ですっごいセクシーなんだもん。
抗える人いなくない?あたしは無理。えっち好きだし。

「キバナさんっ♡ そ、れ♡」
「ん〜?♡」
「き、もちい…です♡」
「…あーエッロ♡ 嫌がったらちゃんと止めようと思ってたんだけどなー♡」
「ん、ううん♡ やめないで…♡」

クリを布越しにカリカリされて、腰が揺れる。
キバナさんも興奮しているらしく息が荒くなっていた。えっちい…

「あっ!♡ 〜〜やあ、おく♡ んんんん〜〜♡」
「すげえ♡ 指、奥まで届いちまった♡」
「はあ、ぁっ♡ そこ♡ おんなのこの♡ だいじなとこ、なのっ♡」
「うんうん、そうだよなー♡ めちゃくちゃ気持ちいいとこだよなー♡」
「ぁ〜〜〜♡♡」

隙間から長い指が侵入して、奥の行き止まりに触れる。
子宮口を手で刺激されるのなんか初めてで、あっという間にイってしまった。

「甘イキしちゃってんじゃん♡ つーかもうここでイけんの?いったい誰に開発されたんだか♡」
「はふ、ぅ…♡ キバナさんのも、おっきくなってる、から…♡ お口で、する…♡」
「へえ、積極的だな。マジで誰に教わったんだよ♡」

背中から腰にかけて感じる明らかな膨らみ。
後ろ手に触って誘うとキバナさんが下からどいて、頭の方に移動した。
目の前でズボンの中から出された規格外サイズのソレに、ドキドキする。

「〜〜〜お、おっき、ぃ…♡」
「そりゃあキバナさまの体格じゃな?♡ ほらあーん♡」
「ぁ…んぐっ♡」

先走りが今にもこぼれそうなソレをなんとか咥えてみた。
大きすぎて半分も入らない。しょっぱい味とオスのニオイにクラクラする。
キバナさんもまた指を動かし始めて。〜〜〜これ、やばい…♡

「ん、うっ♡ んぅうううぅ♡」
「またイった?♡ かーわい♡」
「ぷは、っ♡ きばなさっ…これ、ほしい…♡」
「〜〜〜オマエ、なあ…!♡」

今のあたしは、自分が未成年だという事実がすっかり抜け落ちていた。
とにかくもうセックスしてイチャイチャして、という元の自分がいつも辿っていたプロセスを望んでいて。
だからキバナさんが下着を外した秘部にソレを近づけた時も、ただ期待していた。

「あ、あ…♡(きちゃう♡ えぐいのきちゃう♡♡)」
「っ期待してんじゃねえよ♡ コッチは大人になってから、だろ!♡」
「ぅあっ!♡ あぁっ、あっ、んぁ〜〜っ♡ やあ、そっちじゃなぃ〜♡」
「うるせえ、さっきから煽りやがって!♡ 大きくなったらマジでハメまくってやるからなっ!♡」
「ふ、ううん♡ あ、う♡ ぎゅーして、きばなさ、ぎゅーしてっ♡♡」

太いカリ首が執拗にクリを刺激して、子宮が切ないのに挿入してくれない。
寂しさを紛らわせるためにハグを求めると、覆い被さって強く抱きしめられた。
物足りないけど…これすきだから、我慢する♡

「あぅ、っ〜〜♡ いく♡ きばなさ、も、いくぅ♡」
「っく♡ オレも、ハァ、イきそ♡」
「あ、いっしょ♡ いっしょに、ん、いきたぃ♡♡」
「くっそ、またかわいいこと言いやがって♡ 大きくなったらマジで犯す…!♡♡」

苛立ったような声と、卑猥な音。
脳内までビリビリと痺れるような感覚に浸りながら昇り詰める。
直後に頭が真っ白になって―――気付けば、熱くて粘ついた精液が口内を満たしていた。

「ハァー…♡ ぅ、すげっ、出る…♡♡」
「〜〜♡♡♡(オス、のにおい…♡ くらくらする…♡♡)」


キバナさんとのえっち、やばあ……♡♡♡






2023.05.02