「実は俺も眠くてな。キミを口実にさせてもらうぜ」
はい、添い寝サイコーです。この状況でノーセックスは辛いけど仕方ない。
ダンデさん疲れてるみたいだし。てか忙しさの一因はあたしだろうし。
「そうだったんですね。それじゃ一緒にお昼寝しましょ」
ダンデさんに背中を向けてから、寝たフリというか寝るフリ。
さて、あたしは眠いわけじゃないので適当に時間が過ぎるのを待とう。
そうだな…似たような身体してたセフレのことでも思い出しておくか。
奴はドラマーだったっけ。見た目派手なくせに価値観は地味で、女遊びも下手な男だった。
めちゃくちゃテクはあったけどね。
うん、いい男だった。幸せにしてるかしら。幸せになってね。
(…あ、寝た?)
どうでもいいことを思い出していたら小さな寝息が聞こえてきた。
そんなに経ってないっぽいけど、リアル疲れてたんだろうなー
(やっばいムラムラする)
そして申し訳無いことに、めっちゃいやらしい気分になってきた。
いやでもこれはさ、ダンデさんが悪いよ。いい身体してるし、フェロモン出してるし、ベッドに誘うし。
しかもさっきSっ気出してましたよね?なんなのあれ?あんなことされたらドキドキするんですけど?
(…ちょっと位なら…)
全神経を集中させて、ゆっくりと身体を動かす。幸い寝息は途切れない。
これなら大丈夫そう。一応布団も被ってるし、うん、多分いける。
(ダンデさん、寝ててくださいね…)
そーっと裾を上げて下着に触れる。
湿っていたソコは布の上からでもクチュ、とエッチな音がした。
(あっ…音、だめ♡ ダンデさん起きちゃう♡)
ゆっくり隙間から指を入れて、突起をグリグリと刺激する。
あまり動かさずに強く押していじめると、中から溢れてくるのがわかった。
(あ、っ、いいっ♡ グチュグチュしてるっ♡)
だんだん息が上がってくる。声が出ないように口を抑えた。
すぐ傍に人がいるのに。ダメ。ダメなのに。
「っ、ん、っっ♡(声出したいっ♡ 苦しいっ♡ 気持ちいいっ♡)」
腰を動かしたくなるのも我慢して、更に指で攻め立てる。
どうしよう、めっちゃ気持ちいい。とんでもないことしてるのに。
「っ〜〜〜♡♡(あ、イく♡ もうイっちゃう♡ ダンデさんの隣でイっちゃう♡♡)」
背徳感もスパイスになり、あっという間に絶頂を迎えてしまった。
ずーっとシてなかったせいかな…でもこれやばいな…完全にアウトなやつだ…
余韻に浸りながら、息を整えようと静かに呼吸を繰り返す。
「もう終わりか?」
ギシ、とまたベッドが軋んで背中に熱が張り付く。
男の人特有のゴツい手にするりと腰を撫でられた。
「んっ♡」
「まさかキミがこんな事をするなんてな」
「ぅ〜〜♡」
聞いているのか?そう低い声で囁かれ感じてしまう。
普通なら舌を噛んで死にたくなるところだが、今のあたしは欲で脳が融けていた。
「だっ、て♡ ダンデさんのせいで、えっちな気分なっちゃったんだもん♡」
「っ」
振り向くとダンデさんが息を呑んだ。
ええい、もう後のことは後で考えたらあよ!
勢いままに、あたしはダンデさんを押し倒す形で騎乗位になった。
「だから…♡ ちょっとだけ♡ これ、貸して♡」
反応し始めているズボン越しのアレにイイところを擦りつける。
お互い布越しなのがもどかしい。
「っく、こらっ、ナナシくん」
止めるような口振りだけどダンデさんは抵抗しなかった。
それどころか触れ合ってる秘部をガン見している。
「っぜったい♡ 一回だけにするから♡ 今だけっ、おちんちんください♡」
「〜〜〜き、みは…!」
真っ赤になってフリーズしたのをチャンスに、さっさと例のモノを取り出す。
体格に見合ったご立派なムスコさんを見て子宮の辺りがキュンキュンした。
「あっ♡ ダンデ、さんの♡ 硬くって熱い、よぉ♡」
「ハッ…そんなに腰を振って。気持ちいいのか?」
「うんっ、うん♡ 気持ちいいっ、気持ちいいですっ♡」
パンツを脱いで素股を開始する。自分でするよりずっとイイ。
必死で快感を追っていると、いつの間にかボタンが外され、ワンピースはただのシャツ(を羽織っているだけの状態)になってしまった。
「いやらしい子だ」
全部見られてる。卑猥なことをしてるアソコも、かわいくないブラに収まってる胸も、ちょっとプニっとしたお腹も。
ギラギラとした獣の瞳で。
「っやん♡ ぁ、ダンデさ♡ て、手ぇ繋いで♡ ギュってして♡」
「っ、くそ…ほら!」
大きな手に包まれて、指を絡めて、それだけでも幸せな気持ちになる。
ラブラブ感が増すっていうのかな?セフレだろうがその場限りだろうが、こういうのって必要よね。
「あっ、うれし♡ 嬉しぃ、です♡ ダンデさん、気持ちいいよぉ♡」
実際、恋人繋ぎをしたらアレとダンデさんもピクンと反応した。
ああ、かわいい人。あたしね。雄のこういう素直なところもね。大好き。
「っイく、も、イッちゃ、〜〜ぁぁぁん♡」
そのまま続けていたらすぐ二回目が来た。
持久力も年相応なのでなかなかにしんどい。気持ちよかったけど。
「え、ぁ?♡ ダンデ、さん♡ それはダメ、ダメなの♡」
「何がダメなんだ?俺だけお預けか?」
そうして一人満足していたあたしは、ゆっくり動き出したダンデさんに驚いた。
しかもその動きは狙っている所が違っていて―――
「そ、っじゃなくて♡ あたし、子ども、だからあ♡」
最後まではヤバい。頭でわかっているのに、欲しがってる自分がいる。
ダメダメと口先だけの拒否をしても、埋め込まれるソレを止められるはずもなかった。
「そうだな。男を煽る…わるい子だ!」
「あ、あ…ああ〜〜〜あっ♡」
いつもは頼れる大人のおにいさん。威風堂々としたチャンピオン。
そんな人の、眉を顰めて奥歯を噛み締める、余裕がない顔。
あたしはこういう表情が大好きだ。
「い、っちゃう♡ いやあ、またイッちゃうの♡」
「フッどうした、もうイきたくないのか」
「ん、ううんっっ♡ いっしょ、いっしょにイきたいっっ♡」
意地悪くニヤリとしたダンデさんになんとか訴える。
今度は一緒にイきたい、一緒に気持ちよくなって終わりたい。
「ダンデさ、っぁあっ♡ ナナシといっしょに、イっ〜〜〜♡ や、あっっあっ♡♡」
「どこで!そんなことを覚えたんだっ!」
苛立ったようなダンデさんが激しい突き上げを始めた。
繋いでいる手にも力が込められて、あたしはひたすら揺さぶられるだけ。
「あ〜〜〜♡ ごめ、なさ♡ 好き、ダンデさん、好きぃ、あ、んむぅぅぅ〜♡♡」
イくと思った次の瞬間、引っ張られて強く強く抱き締められる。
そのまま唇も塞がれて息苦しさと気持ちよさで視界に火花が散った。
「フーッ゛、フーッ゛…はぁっ、ナナシ…♡」
「ん、う〜〜♡ はふ、ぁ…♡(ドックンドックン、してる♡ ほんとに、中に、出されてる…っ♡)」
舌を絡めている間も射精は続き、じんわりと熱で満たされて行く。
ああ、これやばいな…知っちゃいけないことを知った気がする。
「ハァ゛ッ…ハッ……」
あたしを上に乗せたまま荒い呼吸をするダンデさんは、予想以上に体力を使ったようだ。
そんなに夢中になってくれたのだろうか。本当のことはわからないし、興味もない。
「ん…♡ ふふ、疲れちゃった…♡」
あたしがそう思えるなら、そういうことでいいんだ。
真実なんかいつだってロクなものじゃない。
「ナナシ…」
ダンデさんの蜂蜜おめめに自分が映る。トロンとしたハニーなおめめ。
ああ、この表現いいかも。お気に入り登録しておこう。
「このままお昼寝しましょ…?」
事後特有の甘い倦怠感であっという間に眠るはずだ。そう、眠っていただこう。
閉じた瞼や額にもキスを繰り返しながら、頭をゆっくりと撫でる。
「おやすみなさい、ダンデさん」
みんなね、こうすると安心したように夢へと旅立つの。
子供みたいに。
「よい夢を」
だからあたしは必ず言うの。
好い夢、素敵な夢があなたにやって来ますようにって。
これが、いい加減でインモラルなあたしなりの、礼儀と感謝、そして愛情のシルシだったりするから。
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