メンズトーク 1. 図星にも程がある


@長編Through The Glass #14

「開会式でナンパするなんて、マクワもやるな」
「変な言い方をしないでください。気になって声をかけただけです」
「それ完全にナンパじゃねえか…ま、実際かわいかったよな」
「ええ」
「ちょっとエロい雰囲気あるし」
「キバナさんまさか…」
「違えよ!ただの感想!」

「さすがにあのレベルはマジで犯罪になるわ」
「……」
「そうですね。大人びているとはいえ10代前半でしょうし」
「……」
「でもコロッといっちゃう奴もいそうだよな。ああいうコなら」
「……」
「ああいうコって…キバナさんの中でどういうイメージなんです?」
「淡々としてるようで意外と人懐っこい、でも謎が多くてギャップも多いエッチな女の子」
「そこまで想像しますか」
「……」

「あ?ダンデいつからそこにいたんだよ」
「いや……」
「開会式の後にもいらっしゃるなんて珍しいですね」
「…マクワ、彼女と何を話していた?」
「へえー?なに、ダンデもあのコ気になってんの?」
「俺はマクワに質問してるんだ」

「何って…大したことじゃありません、ちょっとした挨拶ですよ」
「……」
「おーおー怖い顔。ほらなマクワ、オレさまの言った通りヤラレちゃう奴いるだろ?」
「キバナ!俺は何も、」

『はじめまして、ダンデさん』
『もしも記憶喪失を装って、何か企んでいたらどうします?』
『フーッ゛、フゥ゛ーッ…!』

「それに彼女は、」

『て、手ぇ繋いで♡ ギュってして♡』
『いっしょ、いっしょにイきたいっっ♡』

「彼女は」

『好き、ダンデさん、好きぃ♡』

「〜〜っ彼女は!エッチなんかじゃない!!からな!!!」
「急になんだよ!?」
「ダンデさん!?」

「(ダンデさんが乱心しとる)」
「(ダンデったら大声でなんてこと言ってるのよ!)」
「(ダンデさんたち何を話していたんでしょうか…)」
「(ダンデも珍しくピンクじゃないか)」


「三人ともこっちに来なさい」
※説教された。



(女性もいる場所でそういった話をするのは感心しないね)
(違いますよカブさん!ダンデが勝手にテンパって!)
(キミたちが変な想像をするからだ!)
(僕は何もしていません!キバナさんだけです!)
(…わかった、この話はやめよう。ハイ!やめやめ)





2022.02.06