02.だれこれ!
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しばらく歩いていると、人の声が聞こえてきた。
 少し聞き耳をたててみると、どうやら近くで人が2人会話をしている様だった。
 私は引きこもり気味だったので人見知りではあるけど、ここは仕方がない。声を掛けてみるとする。
 ……なんで私は人見知りなんだよバカヤローと思いながらため息を吐く。

 そして、2人に近付こうとした時だった。

「お前は誰だ」

冷たいモノが首に当てられた。
 一瞬だ。瞬間、刹那、目に見えない速さで、気配もなく後ろに現れた。
 心臓が早鐘を打つ。

 人間って、こんなこと出来たっけ?
 こんな速さで移動出来たっけ?
 こんなに気配を消せたっけ?

 さっき仕舞い込んだハズの恐怖がまた襲ってきた。

「もう一度問う。お前は誰だ」

その言葉で思考をまたこの状況に戻した。
 正直に答えないと死ぬ。
 そう直感的に感じた。

『あ、えと……名前……です……』

徐々に出始めていた殺気が身体に突き刺さって、もう少しで意識を飛ばしそうだった。
 なにこれ。本当にヤバい。
 死ぬなよ、自分。

「……」

フッと首に当てられていたモノが消えた。殺気も無くなった。
 さっきまでの緊張の糸が解けて、汗がドッと溢れ出た。

 急いで私は振り返る。
 そこにいたのは。
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