(1 / 21) 頂上戦争 (1)

白ひげとシャンクスの話し合いが決裂し、ミコトはシャンクスの船で自分の船と合流した。
その後シャンスクと別れミコトはエースを探すよう部下に命ずる。
…否、部下にある島に向かうように伝えたのだ。
ミコトは原作知識を持って転生した。
その知識を元にエースを救うため正義も何もないミコトは海軍に入隊した。
ミコトだけはこれから何が起こるのか知っている。
だからそれを避けるために動いてはいるのだが…この世界に生まれ時間が経っているせいか、それともアラバスタでクロコダイルの部下となった同じ転生したあの男共々覚えている事が奇跡になるのか…記憶は曖昧だった。
こういうストーリーが起こる、こういうストーリーがあった…というのは覚えている。
しかしその話の時期までは漫画では出ていないため分からないし、ミコト自身その時になって思い出したり、過ぎてから思い出したりと曖昧だった。
それは世界が改ざんを許さないからか、先も言った通り生まれ変わりながらも記憶を持った代償か…ミコトには分からない。

だが、これだけははっきりと覚えている。



――――黒ひげと戦いエースは捕まってしまうのだ、と。



それだけは避けなければならないとミコトはずっと思っていた。
海兵になったのだって祖父のためだが、何より海賊ではできない弟達への救いのため。
ミコトは裏切りも覚悟していた。



そして―――"偉大なる航海"にあるバナロ島。
ミコトはそこいた。
しかし…




「なんて、ことなの…」




すでにそこにはエースはおらず…



――――エースが被っていた帽子がポツンと置かれているだけだった。


ミコトはその帽子を手に取って胸に抱き、ポツリと涙をこぼした。

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