こんにちわ、私は真由美と言います。
実は私、困ってるんです。
何に困っているかというと…
気付いたら森の中にいました。
「こーこーどーこー!!!で、なんでわたし、ちいさくなってんの!?」
しかも幼くなってました。
慣れない身体に何度もこけそうになり、しかし実際何度もこんで擦り傷だらけで精神も子供になったのかマジ泣き5秒前。
「いた!そこのお嬢さん!!」
「…なんですか?」
むしろもう泣いていた私に話しかけたのは黒い服をきた真っ黒クロ介なおっさんだった。
あれ、此処ジブリ?と何故こんなムサイおっさんをジブリみたいな素敵な世界の住人に間違えたんだ自分、と反省し只今そのおっさんに手を引かれ何故か長蛇の列に並ばされた。
「ねーねー!なんで真由美ここにならぶのぉ?」
くそ。
小さいから舌が回らねぇ!
超恥ずかしいんですけどー!
…って何年か前のギャルかっての!
一人突っ込みしつつその辺にいたさっきのおっさんと同じ服を来た女の人を捕まえ出来るだけ可愛らしく聞く。
女の人というのは可愛いもの好きだというのが王道だからな。
「…そうね、教えてあげる此処はね?真由美ちゃんの家族が決まるとこなの。」
「かぞく?だって真由美のママとパパはちゃんといるよ?」
「…それは……」
「ねー、真由美のパパとママは?」
何故か私を見て同情したような目で見てくるお姉さん。
でも家族と言われても私には母も父はちゃんといる。
それなのに家族が決まる?
意味が分からない。
新しい家族が出来るという事なのだろうか…
そう思いお姉さんに告げたけど何か言い難そうな顔された。
あぁ、でも口に出してしまったら父と母が恋しくなった…
頭は大きい私だが身体も精神も子供らしく寂しさから私は泣き出してしまった。
行き成り泣き出した私にお姉さんはオロオロしだす。
そしたらお兄さんが来た。
また同じ服。
なにそれ、ここで流行ってんの?
「おい、なにしてる。」
「先輩、でも…」
「真由美のパパとママ、いないの?会いたいよぉ!」
「…そうか、お前…」
「どうしましょう、先輩…」
どうしようって何がだろうと思うがそうか、私は今泣いているのか…
ごめんね?今の私小さい子供だから止めることが出来ないの。
そう心の中で謝っているとお兄さんが私の頭を撫でて微笑む。
「いつかパパとママにも会える。」
「いつかって?いつなの?」
「お譲ちゃんが頑張れば必ずいつか会えるよ!」
嘘つき。
この人は嘘を言っている。
もう父にも母にも会えないんだ。
でも私は騙されることにした。
だってこの人は悪い嘘を言っていないのだから。
悪いと言えば悪い嘘だ。
もう会えないのだから頑張ったって会えない。
でも、この人は私を励ます為に嘘を言ってくれている。
私を泣き止まそうとして嘘を言っている。
だから信じるフリをした。
「わかった!真由美、がんばる!!!」
「よし!その調子だ!」
「よかったね、真由美ちゃん。」
「うん!おねえちゃんもおじちゃんも真由美、がんばるからおうえんしてね?」
「おじ…!?」
「あはは…どんまい、先輩」
私に嘘をいったお礼としてお兄さんをおじさんと呼んであげた。
あぁ、喜んでくれて私は嬉しいです。
****************
それから私に新しい家族が出来ました。
どうやら此処は血筋とか関係なくあの黒い衣装の人…死神と言うらしいが、私が並んでいた人達がその死神に各所へ無作為に振り分けられ、そこで家族として一緒に暮らすらしい。
というか…今更なんだが私は死んだらしい。
お兄ちゃん
(勿論血は繋がってない)に聞いた時は気絶しました。
目が覚めたらお母さんとお姉ちゃんが心配そうにしててお兄ちゃんの頭には2つのタンコブが出来ていた。
私はそれを見て見ぬフリをし、二人には逆らわない事にした。
私の振り分けられた地区は結構危険らしい。
次々と死んでいく人達。
死んだのにまた死ぬの?と疑問に思ったが明日は我が身かもしれないので口に出さない。
出したら死亡フラグっぽかったからだ。
あれから何日かったがやっぱり本当の家族が恋しい。
友達は、って?
私に友達はいない。
カミングアウトするが私はイジメられていたのだ。
靴を隠されたりとか、上から水をかけられたりとか、教科書をビリビリに破られたりとか。
お前ら本当に中学生か?という幼稚なイジメをされた。
だから無視してた。
……
…………
…あぁ、思い出した
今思い出した。
私は死んだのだ
殺されたのだ
階段を下っていたら
後ろから突き落とされて
死んだのだ
あぁ、そうか。
私は……
死んだのか
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