(1 / 7) 罪の口づけに祝福を (01)

―――つまらなかった。

つまらない、毎日だった。

起きて、父の補佐の仕事をして、寝て、起きて、補佐をする。

生まれてからの日々。

その毎日。

つまらない。

ただ形だけの日々を送るだけ。

友だけが、つまらない日々の息抜きだった。


―――その友が、恋人と共に地獄に落ちた。


その話を聞いたのは、友の弟からだった。

涙で目元を真っ赤に腫らし、私に縋るあの子が話してくれた。

その時まで私の耳に入らなかったということは、父が…神が私以外の天使たちに緘口令を敷いていたということ。

神が私に聞かせたくなかったということ。

だけど、あの子は私に話してしまった。

きっと、耐えられなかったのだろう。

傍から見れば仲のいい兄弟だったから。

その手で兄を落とした気分はさぞ最悪だっただろう。

姉でもあり母でもある私に話して楽になりたかったのだろう。

だから、あの子は神からの命令に初めて背いた。

背くことでしか、自分の心を守る術を見つけられなかった哀れな子なのだ。

だけど、私はあの子に謝らなければならない。

だって―――

―――面白そうだと思ったんだもの!



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