―――つまらなかった。
つまらない、毎日だった。
起きて、父の補佐の仕事をして、寝て、起きて、補佐をする。
生まれてからの日々。
その毎日。
つまらない。
ただ形だけの日々を送るだけ。
友だけが、つまらない日々の息抜きだった。
―――その友が、恋人と共に地獄に落ちた。
その話を聞いたのは、友の弟からだった。
涙で目元を真っ赤に腫らし、私に縋るあの子が話してくれた。
その時まで私の耳に入らなかったということは、父が…神が私以外の天使たちに緘口令を敷いていたということ。
神が私に聞かせたくなかったということ。
だけど、あの子は私に話してしまった。
きっと、耐えられなかったのだろう。
傍から見れば仲のいい兄弟だったから。
その手で兄を落とした気分はさぞ最悪だっただろう。
姉でもあり母でもある私に話して楽になりたかったのだろう。
だから、あの子は神からの命令に初めて背いた。
背くことでしか、自分の心を守る術を見つけられなかった哀れな子なのだ。
だけど、私はあの子に謝らなければならない。
だって―――
―――面白そうだと思ったんだもの!
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