ついろぐ!
2021/05/31
恋をした。チームメイトのために怒る彼に。チームメイトが悲しい思いをしているのを自分の事のように思って、直談判しに行った彼に。手が出てしまったのはダメなことだけど、それを後悔もせずに堂々している彼に。降格になっても気にせず自分を持っている彼に。どこまでも自由な彼に。
話したこともない彼を一方的に好きになってしまった。彼のSEの事は風の噂で聞いた。きっと今注目を浴びる彼はいろんな感情が刺さっているだろう。良いものばかりじゃないから痛いはずだ。それでも気にせず堂々と前を向いて友人と楽しそうに話す彼がかっこいいと思う。彼の部隊のメンバーが羨ましい。
彼の隊に入ったら私も大事にしてくれるだろうか。じっと彼を見てそんなことばかりを考える。あまり感情を向けてはいけないことはわかってるけど、好きの気持ちは抑えられない。「おいお前」「っ!!」目の前には影浦君。気がついたらこんな近くにいる。
「お前妙なもん刺してくんな」バレてる。
どうしよう。そんなにはっきりわかるもんなの?誰からの感情か。
「お前、いっつもなんなんだよ。なんかあんならはっきり言え」
影浦君に真正面からそう言われてしまったらもう言うしかない。気持ちはバレてるんだから。「好きです!影浦君の真っ直ぐな所!」「……」「仲間思いな所も!」
「全部好きです!」もう全部言ってしまった。後悔はしていない。カゲウラ君がどう思おうとこの気持ちは自由だ。恋するのは自由。
「…そーかよ」影浦君はそういうとポケットに手を突っ込んで下を向いた。よく顔を見てみると赤くなっていた。「お前よくそんな恥ずかしい事言えんな。すげーわ」
「恥ずかしくないよ!カゲウラ君すごい人だから、そんな人好きになれて嬉しい」「お前もう黙れ」
影浦君は1人歩いて行ってしまった。急な告白劇に周りには沢山人がいて、1人取り残された私は視線に晒される。けど、後悔はしていない。好きな気持ち伝えられてよかった。きっと失恋だけど。