おまけ。後日談のようなもの。
※彼女攻め。"後ろ"もあるので注意。
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半年前。
「なぁニア、スクランパー開けようぜ?」
「…………」
スマホを投げ渡された。画面を覗き込むと、そこに映っていたのは金属の牙が生えた可愛い女の子。上唇と歯茎の間にあるヒダに穴を開けるピアスだ。想像がつかなかったら『スクランパー 検索』。
彼は私の体ごと猫にしたいらしい。とりあえず抱いた感想を告げる。
「痛そう」
「まあ痛そう。でも可愛いと思うが」
「でも嫌だ」
「なんで?」
「……痛そうだから。それに……」
「それに?」
咥える時に刺さりそう。
「あっはは!フェラん時は外すんだよ!ったり前じゃん!」
「……あは」
想像して思わず笑ってしまった。
「笑いごとじゃねぇわ。……俺が寝てる隙に噛みちぎられそうだな、やっぱやめとこ」
「そんなことしない」
「しそうな面してんのよ、あんた」
スマホを返すついでに彼の顔を覗き込んだ。私、そんなに野蛮な顔してる?首を傾げるとすぐに唇を奪われた。絡み合う舌に固くて冷たい感触。今はもう慣れたものだ。むしろこれがあるから彼との触れ合いを実感できる。
「スタンリーはなんで舌の一個しか開けてないの?」
「ん〜理由は特に。そりゃまあ昔は何個か開いてたけど、放置してたら塞がった」
「舌はなんで残してるの?」
「これゼノが選んだやつ」
もしかしてイニシャルのX?
「なかよしだね。もしかしてゼノさんの口の中にはSが?」
「ありえね〜〜」
表向きが普通だと、裏に何かありそうではあるけれど。私なんかよりスタンリーの方が親友のことを知っているはずだから、彼がそう言うのならそうなのだろう。
「体に当たると気持ちいいから私は好き」
「ああ、たしかにこれでフェラされんのイイらしいな。ニア、スクランパーが嫌なら舌開けな」
「……ええ」
「嫌そうな顔すんな。俺が開けてやっから安心しとけ」
「もっと嫌だ」
「じゃ何ならいい?」
いろいろ考えてみる。
「普通に耳とか」
「好きにすりゃいいけど、結局は開けんの俺だかんな。あんたこの家から出れねーし」
「……それならやんなくていい」
「痛くしねーよ」
数日後、軟骨に穴があいた。
普通に痛かった。
+
1ヶ月経ってピアスの穴がある程度安定してきた頃。
「プレゼントやっから一個言うこと聞いてくんね」
「……じゃあプレゼント別にいらない」
悲しそうな顔をされた。
「聞くだけ聞いてあげる」
「今日、全部ナマエがやって」
「……」
「ヤダ?」
「……プレゼントってなに」
「気になる?でも先にバラしちまったら面白くねぇじゃん」
「でも、くだらないプレゼントだったらやる気でない」
「可愛くねーなー。せっかくあんたのために用意したのに」
顎を掬われキスされた。息切れするまで。
「絶対喜ぶやつ選んだつもり」
「……」
「ほら、俺に何してもいいんだぜ。勢い余って殺しちまっても、俺は文句言わねぇ」
「……なにしても?」
「あ、やっと乗ってきた。いいぜ何しても」
じゃあいつもやられている事をやり返したい。そのついでにプレゼントが貰えるのなら、悪い話ではない。
「スタンリー、後ろ綺麗にしてきて」
「おっ!?おお、分かった」
「……いいの?」
「言ったろ、なんでも聞くって」
「……いいならいいけど」
いつもは私の体を縛り付ける黒いベルト。それからハンカチ。後ろ手に腕を組ませて縛って、目隠しをするだけでスタンリーの自由は奪われた。それ以上拘束するのは面倒臭かったから足はそのまま。でもたぶん彼は抵抗しないから、何も心配はいらない。
「ナマエ、早く、早く」
「急かされると逆に放置したくなる」
「あは、あんたSの素質あんじゃん。いつもはドMなのにな」
「……スタンリーの真似してるだけ」
「へー、可愛い。そんなのいいから早くしてよ。待ちきれねぇ」
前が見えてないはずなのに、どうしてそんなにテンションを上げられるのか。
「ッ、んっ、……ナマエ、もっと、」
「あ゛ぁ、もうやっぱあんた最っ高……もっとイジメていいよ……もっと攻めて」
スタンリーこそSなのかMなのかハッキリしたらどうなの。
「そういえば、プレゼントは?」
「俺」
当たり前のように言うもんだから、つい真顔になってしまった。
ぐりぐりぐりぐり。
「……んあ゛ぁ、っあぁそこ好きっ」
「やっぱりお願い聞くんじゃなかった」
「ぁ、はっ、乗り気なクセに、んっ……カワイイやつ」
「本当にプレゼントないの?」
「だから、俺だって」
「意味わかんない」
「ん……なんでよ、俺じゃ不満?」
「スタンリーはもう私のだから」
今更プレゼントされたところで。
「ええ〜なに今の?超カワイイんだが。」
「用意してっからちゃんと!ピアスそろそろ安定してきたろ?」
なんだ、ピアスか。
「初めからそう言っておけばいいの」
「だって、焦らした方がもっとイジメてくれんじゃん……?」
「……」
「あ゛あ〜〜!!それそれッ!ぁあっ、やば気持ち、ぁん、あはっ、あ」
「っあぁッん、はあ……ひぃっ、んッあぁ、あぁ好き、あぁ……んっ、すき、すきっ」
尋常ではない乱れ方。私の力加減でこの大きな体を好きなように出来る今の状況が楽しくなってくる一方、心のどこかで得体の知れない感情がふつふつと湧き上がってきた。
「誰にこんなに開発してもらったの?」
「んん、っあぁ……はぁ、ん、っ」
「ねぇ聞いてるの?」
ぐりぐり。にぎにぎ。
「あぁ゛ッあっあ……んっ、待っ、あぁっ、いぁッあ、ナマエッ、タンマ!」
「待たない」
「んぁ……っそれ、すき……」
スタンリー、でろでろに溶けてる。
「答えてよ」
「誰に開発してもらったの?」
「あぁ、!はっ、あ、あんたこそ!なんでこんな手馴れてんだ……っ!ッあぁあ」
「ゼノさんに教えてもらった」
「は!?!?」
「ぃ、っあ゛〜〜〜ッ!」
足で押さえられていたせいで顔面に思いっきりかかってしまった精液を両手首で一生懸命拭っていると、スタンリーのすごくうるさい怒号が聞こえてきた。
「"Hey,siri!!!! Call!! Xeno!!!!"」
『もしもしスタンかい。今映画を見ていてとても良いところな』
「ゼノッ!あ、あんたナマエになんてことしやがった!」
『何の話だ?ああ、彼女もうさっきの電話を実行したのか。なにって、聞かれたことを答えただけさ。それがどうかしたかい?』
「クソ気持ちよかったよ!!」
『なによりだ』
それから定期的に"Fuck me"と誘われるようになった。聞いてあげる代わりにプレゼントをおねだりすれば好きなものが手に入るから、誘われたら付き合ってあげた。でもあんまりやりすぎるといつもので満足できなくなっちゃうから、自分でちゃんとセーブしているらしい。偉い。
「で、誰に開発してもらったの」
「知りたい?知ってどうすんよ」
「殺しに行く」
「いいね!楽しそ」
ジト。こちとら嫉妬してあげてるのに。
「じゃ楽しみに待ってんよ。ナマエが殺しに来んの」
「……自分でやったの?」
「これからはナマエがやってくれっから楽でいいわ」
「……」
「なに?その顔」
「続きしたい」
「OK!!!どうする?上がいい?下がいい?」
「……下」
「ナマエも後ろ入れてやんよ」
「……え、痛いからやだ」
「だんだん気持ちよくなんの」
でも今日は準備してない。あっかんべーをしたら舌を引っ張られた。乱暴!
「今日たくさんご褒美くれたかんね、ナマエもいっぱいイカなきゃな」
「ぁん、あ、あっ、……やだ、やだぁ」
「ヤダ?じゃあ止めよ」
「あ、ちがっ、スタン……」
「どっち?ナマエ、ほら言って」
「うぅ……っ、いじわる……!」
「おおお?」
ほんの少し力が抜けていたのかもしれない。私が強めに押しただけでスタンリーの体が持ち上がって、後ろのクッションに向かって倒れた。すぐに彼の上に股がれば、あっという間に形勢逆転。仰向けになって驚いている隙に、彼のそれを自分で掴んで挿入した。
「あ〜……マジか、こっちでもイカせてくれんの?大サービスじゃん」
「う、うるさい」
「俺動いていい?動かない方がいい?」
「好きにすれば」
「そ?じゃ、まかせた」
私が頑張って動いているところをいやらしい目で見上げてくる。さっき目隠し外さなきゃよかった。
「す、スタン……」
「なに?」
「……つかれた。もういきたい」
「おーけ、交代」
ほんとは疲れてないけど。スタンリーに好きに動いてもらった方が楽だし手っ取り早い。そんなことを目論んでいたら
「」