THE STONE WORLD


She was choked.

choke=息を詰まらせる、他』

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「あはぁあ・・・クソ、もうトビそう」

ゆさゆさ、体が揺さぶられる度に強い快感が脳天を突き抜けていく。彼が息継ぎをする時以外はずっと口を口で塞がれていて、酸欠も甚だしい。でも、そんなことが気にならないくらい、はちゃめちゃに気持ちよかった。
媚薬のせいでお互い頭が回らない。彼の首の裏に縛られた腕を引っかけて、彼の背中に両足を重ねる。すき、すき、だいすき。目の前の瞳を見つめながら何度も繰り返すと、スタンは楽しそうに「あぁぁ!」と叫び声を上げた。次の瞬間、世界が真っ白になる。
熱い。中がとっても熱い。奥が彼ので満たされる。ようやく動きを止めた彼は、繋がったまま倒れ込むように私の肩に額を置いた。「っはあぁ」と大きな深呼吸をすると、しばらく間を置いてゆっくり自身を抜いていく。

「ナマエ、なんて顔してんよ・・・あは、そんなに良かった?嬉しいね」

力が入らない。彼の首から腕を外し、そのままベッドに沈み込んだ。勝手にひくひく動く体。ただひたすら呼吸を荒らげているだけの私に、スタンは愛でるように舌を這わせて跡をつけていく。
いつにも増してテンションが高い気がする。そりゃそうだ。ゼノの薬を盛られているんだから。・・・違うか、スタンが自ら飲んだんだ。そして私は飲まされた。
初めての経験で、もう今だけで何度果てたか分からない。それはスタンも同じらしく、信じられないほど顔をとろけさせて、つう、とよだれを垂らしている。スタンのこんな顔見たことない。
しばらくして、彼は私の首の裏を支えて上半身を起こした。そのまま体をひっくり返すと、お腹に腕をまわし私の体を引き連れて後ろに座り込む。

「腰あげな」

尻もちをついたような体勢でいると、スタンは背後から簡潔に指示をした。そんなこと言われても、力が入らないのに。しょうがないから前の方に膝をついて腰を持ち上げると、スタンに背中を押されて四つん這いのような格好になる。そして、彼は後ろから挿入した。
少し気を抜いたらすぐにお腹が落ちてしまう。両肘をついてなんとか上体を持ち上げると、スタンに後ろから耳を食べられた。だんだん早くなっていく。肌がぶつかり合う卑猥な音と一緒に、喉から高い声が飛び出していく。いつもは声を抑えることに文句を言われるが、今日はそもそも自制なんて効かない。スタンもわざわざ指摘する余裕なんてない。「こっち向いて、ナマエ」と苦しそうな声で名前を呼ばれるだけで、あっという間に果てた。

腕の力が抜けて上半身がぐったりと倒れ込むと、スタンはすかさず抱き上げて私を自分の上に座らせた。いったばかりなのに、後ろから腕を掴んで今度は下から突き上げてくる。こっちの体力を考えて欲しい。やめて、おねがい。そう言っても彼は「やだね、冗談だろ?」と笑うだけ。いじわる!とつい叫んだら、彼はもっと楽しそうに笑った。

「あぁ好き。そうゆうの、良いね。もっと言ってよ、ナマエ」

ああ、もうダメ。シーツに音を立てて落ちていくのが、涙か汗かも分からない。もう限界。不可抗力。目を閉じて完全に力を抜くが、スタンはそれでも動き続ける。休みたい、休みたいのに溶けちゃうくらいにきもちいい。スタンは全部わかってる。私のきもちいいところを全部わかってるから、いつまでも体を委ねてしまう。
だって、いやじゃないんだもの。結局のところ、彼にこうして犯されるのが好きなの、わたし。好きになっちゃったから抜け出せない。だってスタンがだいすきなの。そういうのも全部、わたしのそういうところも全部、スタンは全部わかってる。
はぅあう、あう。何度も打ちつけられ、もう声も出せなくなってきた。スタンはもう一度私の体ごと前に倒れ込むと、容赦なく覆いかぶさって密着してきた。とっくに息切れしていた私は、耐えきれずにそのままシーツに体を沈める。もうぺしゃんこ。体の自由が効かない。そうしたら、いじわるなスタンは「まだいけんだろ」とめちゃくちゃなことを言って、後ろから腰を持ち上げて膝を立たせた。まるで猫が伸びをしているような格好。今の格好が恥ずかしいとか、そんなこと考える暇もなく、繰り返し繰り返し彼の愛を受け止める。そして、また果てた。

スタンは背中にキスをしてからずるんと引き抜いた。支えをなくし、今度こそ全身で倒れ込む私の体。
大きく息をしながら、仰向けになって彼を見上げる。スタンはいつもよりは呼吸を荒くしているとはいえ、私なんかより全然平気そうな顔だ。すると、ベッドの上からテーブルの灰皿に手を伸ばし、吸いかけの煙草を口に咥えた。ああ・・・長かった、もう終わり?

「待て、寝んなよ」

終わりじゃなかった。彼は吸殻で一呼吸したあと、再びそれを灰皿に戻してぐりぐりと押し付けた。まだ火がついていたのかもしれない。その様子をぼんやりと目で追っていたら、私の足に両手が乗って力任せに開かれる。
入ってきたばかりで彼は激しく動き始めた。もっとちゃんと休ませて、そう叫びたいけれど、今の一瞬休めただけよかったのかもしれない。顔のすぐ横に肘を置かれ、至近距離から見つめられる。重なる唇。舌が入ってきて、上も下もかき乱される。ああ、きもちい、とってもきもちいい。死ぬほど疲れているのに体はとっても正直だ。いつもなら彼の頭に腕を回すところだけれど、もうそんな力も残っていない。お腹の上で手を縛られたまま指を閉じて、爪でスタンのお腹を傷つけないようにだけ努めた。きもちいい。口から溢れたよだれが舌ですくわれる。

「はぁ、最高・・・ねえ、ナマエ!一個お願い聞いてくんね。心配すんな、ちょっと苦しいだけだ」

きもちよくてなんにも考えられない。きもちいいだけでこんなに泣いたの、いつぶりだっけ。頭がぽかぽかして、彼の言っていることなんかなんにも聞いちゃいなかった。彼の動きに合わせてひたすら喘いでいるだけ。すると、スタンは一瞬のうちにスピードを早めて腰を強く打ちつけた。

「オイ、聞けって」

あうっ、ぁあ、またいっちゃった。それでもスタンは少しも動きを止めない。そして、耳元で囁いた。「なんでも言うこと聞くっつったろ」そういえばそんなこと言ったっけ。スタンの低い声、ちょっと怖い。でも優しい顔。私はその言葉に必死に頷いた。必死に必死に頷くと、スタンはとびきり嬉しそうな顔をして

私の首に手を添えた。

OK,my love・・・もっと泣いて」

そして甘い甘い声で笑いかける。
ゆっくり、ゆっくり、時間をかけて。ベルトの上から体重をかけていく。スタンが私の首に手をかけて、だんだん力を強めていく。苦しい。喉がしまっていく。意図せず涙が溢れていく。口からよだれが垂れていく。いろんな液体が顔の横をたどって、シーツに吸い込まれていく。手首が縛られているから抵抗する術がない。それどころじゃない、苦しい。
そうしている間にも、彼はずっと私の奥をついてくる。きもちい、苦しい、苦しくて、でもきもちい。もう常にいき続けているような、何がなんだかわからない感じ。でも、スタンはすっごく楽しそうに笑ってる。頬を紅潮させて、恍惚とした表情で、私のことを見つめてる。

Yay…!あぁ  Awwww…!!やばいって  

・・・その顔、ちょっと好きだ。

You're soほんっとに F××KING CUTE…!!!かわいすぎんだろ  

あと一瞬、彼が手を離すのが遅れていたら私は気を失っていた。

気道が開いた途端、瞬時に大量の空気が肺の中に入ってきたせいで盛大にむせ返った。スタンが名残惜しそうに私の中から出ていくと、私はすぐにうつ伏せになって体を丸め、シーツに額を擦り付ける。何度も何度も咳を繰り返す。苦しい。いつも通りに息ができない。スタンはすぐに背中に手を置いて優しく優しく抱きしめてきた。

「あぁ・・・許してナマエ。苦しかった?でも可愛い、可愛いよ」

まだ咳をしているのに。
無理やり私の体を起こすと、次は正面から抱きしめる。「可愛い」とただひたすら同じ言葉を繰り返しながら、優しい手つきで背中をさする。ベルトの首枷にキスをする。スタン、悪魔みたいなことして、天使みたいに慰めてくる。これって普通にDVだ。ぼんやりとしながらそう思った。


彼の腕の中で呼吸を整えていると、咳に紛れて腹の底から不快感が押し寄せてきた。それは決して精神的なものではなくて、単に物理的なものだった。ハッとして思わず足でスタンの胸元を蹴飛ばすと、周囲を見渡してちょうどいい入れ物を探す。

「ナマエ?」

手が使えないので肘の裏で口元を押さえるが、ソレはあっけなく逆流して口の中から飛び出てきた。やばい、垂れる。
私が焦る様子を見て、スタンもすぐに察したようだ。ベッドの近くに置いてあったくずかごを手際よく寄越してきた。限界だったので思い切り中のものを吐き出すと、出したものと口の中から不快な匂いが漂ってくる。ああ最悪だ。最高に気分が悪い。
けれど、さっきの今で大変な思いをしたので、匂いなんて気にしてられなかった。くずかごの中で大きく深呼吸をすることしかできない。

「ナマエ、顔見せて」

まだ気分が悪いのに。
スタンは首のベルトを持ち上げて、私に無理やり上を向かせた。口から垂れる涎と胃液。汚いよ、正直人に見せるものじゃない。それなのに、スタンは無理やり上を向かせた。涙でよく見えないけれど、彼はずっと変わらない表情だ。

F××k yeahさいっこう!・・・!マジで唆られんだけど、その顔・・・!」

あー、やっぱり訂正しよう。
悪魔みたいじゃない。
スタン、普通に悪魔。



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