おまけのおまけ。色々注意。
※ゼノスタ本番(今回も3P)
かっこいいスタは前半で退場します。
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上映早々に邪魔された映画鑑賞。はれて二人が結ばれてやっとのことエンドロールを迎えたのは、日付が変わった頃だった。午前中の騒ぎから半日経っても全身ぐったりしていた私は、ソファーに死んだように寝そべって顔だけをテレビに向けていた。
ちなみに、あの二人と一緒に見るのは完全に諦めた。たぶんもう誘うこともない。映画館にデートに行くのならまだしも。比較的元気が残っていたスタンが昼食や夕食を用意してくれなかったら、たぶん今頃空腹でも死んでいた。
「・・・スタン、・・・それしまって」
「あぁ、もう見終わったの?てかそんなになってまで見んのね・・・んなに好きなんだこの映画」
心地いいテーマソングに耳を傾けているうちにエンドロールが終わり、タイトル画面に戻った。でも立ち上がる気力がなくてそのまましばらく放置していると、そこを通りかかったスタンが代わりに片付けてくれた。
彼は人の家にも関わらず火のついた煙草を咥えていて、私の体を一旦起こしてからソファーに座り、親切なことに膝枕をしてくれた。真上の彼をぱちぱち瞬きしながら見上げる私。灰が落ちないように気を使っているようで、煙草を持つ手を背もたれの後ろに向けた。
「ナマエ、俺もっかいヤリたいんだけど。付き合ってくんね?」
深夜の衝撃発言に私はただただ驚愕するしかなかった。思わずガバッと起き上がり、ソファーの端に移動してスタンから距離をとる。
「・・・・・・な、な、なんで・・・そんなに元気なの?貞操観念どうなってんの?」
「だって明日・・・じゃなくてもう今日か、それ過ぎちまったらまたしばらく会えなくなんじゃん」
「き、気持ちはわかるけど!私はもう限界なの。だからゼノに頼んで」
「ゼノ、とっくにくたばってんよ。俺のが気持ちよすぎて力尽きたってさ。アンタのベッド占領されてんぜ」
「・・・どうしもって言うんなら、キスくらいならしてあげてもいいよ」
「ヘイヘイ待ちな!つまりそれ、キスまでやってお預けってことか?」
「そうとも言う・・・」
「はよ、案外遅かったな」
彼の囁くような声とともに、ぱちゅん、と水音が聞こえてくる。
「・・・ぇ、」
私の上に覆い被さる彼。下腹部に感じる圧迫感。すぐに異常事態を察した。
「な、なに・・・っやめ、ぁん」
スタンにレイプされてる。
と、冴えない頭で理解してすぐ、助けを求めようとゼノに手を伸ばしたら、両手もろとも頭の上に片手で縫い付けられた。
私が起きても気にせず動き続ける彼。自制が効かずに喉から素のまま飛び出てくる高い声に、すかさず彼がもう片方の手で口を押さえつけてくる。
「Shhh…いい子は静かにしてな」
なに、なんなの、なにしてるの?
「おやスタン、ナマエが泣いているよ」
「スタン、君はかしこいから僕の言いたいことが分かるだろう?」
「僕はまだ眠いから、夜明けまで待ってやろう。それまでに覚悟と諸々の準備を済ませておくことだ」
ゼノは枕に突っ伏して寝てしまった。
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「とりあえず君は死をもって償った方がいい・・・と、僕は思うのだが」
数時間前、私がスタンに大変なことをされたベッドの上で・・・今度は彼がゼノに手首を縛られていた。当然のように身ぐるみをはがされ、その自慢の肉体をさらけ出しているスタン。
ゼノが真顔で彼の処遇を考えているのを、冷や汗を垂らしながらも全く言い訳もせずに昨日聞き覚えのあるセリフを吐いた。
「・・・アンタらの好きにしな」
悪いとは思っているらしい。あのあとちゃんと「ごめんね」と優しく優しく抱きしめられたことだし。
それより、私はゼノを止めるのに必死だった。
「そうだね・・・君にはどんな死に様が適しているだろうか」
「ま、待ってゼノ!大丈夫だから、私ほんの少しびっくりしただけだから・・・」
「ほんの少しびっくりしただけ?君は自分で自分が何をされたのか分かっていないのかい?」
「でも、・・・スタン死んじゃったら悲しいよ。だから勘弁してあげて?」
「君はまるで・・・聖母マリアのような温かい心を持っているんだね。この男にはもったいないな」
そ、それに、それに・・・絶対に、絶対にこれは二人には言わないけど、何があっても絶対に言わないけど、普段と違うスリルがあってどきどきした・・・。スタンはやってることはやばいけど、彼だって優しいのは確かだ。どこも痛くされたわけじゃないから、・・・許してあげることにする。
しかし、ゼノはそうではないらしい。縛り上げたスタンの両手をぐいっと上に持ち上げると、それをベッドにくくりつけて固定してしまった。
「こうでもしないと、君が暴れだしたらとても僕では抑えられないからね」
「・・・暴れねぇよ」
「ふふ、いつまで虚勢を張っていられるか見ものだね」
ゼノ、完全にスイッチ入ってる。
「やはりこうだ。スタン、君が僕に敷かれて喘いでいる様子を、ナマエに近くからじっくりと観察してもらおう」
「・・・・・・へぇ、それでいいの?」
「じゃあナマエ、服を脱いでくれ」
「・・・・・・えっ?」
「ナマエ、やってみるかい?昨日スタンに教えて貰ったろう。僕が見ているから心配はいらない」
「えっ、と・・・わたし?」
「ほら。まずはほぐさないと」
そう、ゼノは『私には』優しいのだ。その代わり、一度スイッチを入れたらスタンには容赦がない。今回ゼノがトップに名乗り出たのだって、元はと言えばゼノが『私を泣かせたらスタンを泣かせる』と宣言していたからで・・・。
しかし、今回初めて二人のえっちを見るまで、私は彼の本性をちっとも分かっていなかった。
「そろそろ挿れてあげようか」
ゼノがようやくベルトを外し、ファスナーに手をかけるのを見て、なりふり構わずスタンが言う。
ゼノが突然、静かな口調で死刑宣告をした。
「あ・・・あぁ、そうだ。千空にメールを返すのを忘れていたんだった」
スタンじゃなくても彼の残酷さが分かる。
「昨日は君に再起不能にされてしまったからね・・・15分ほどで済むから、大人しくして待っているんだよ」
と、ゼノが超悪い顔をして言い出した時はさすがに堪えきれなかったらしく、前触れもなくスタンの大きな両目からそれぞれ一筋の涙がゆっくりとこぼれた。
幼い頃からずっと、彼が泣くなんてことは滅多になくて・・・それこそ隕石が落ちるくらいの確率で。魂が抜けたように呆然とした後、雲の上に助けを求めるかのように眉をひしゃげ、この悲惨すぎる仕打ちに逆に口角をあげて、喉の奥から絞り出すように"PLEASE"と懇願した。
ゼノはスタンのそんな顔を見ても全く表情を変えることなく、さらには雲の上の天使のように微笑みながら続けた。
「もしも僕のいない間にナマエに手を出すなどしたら、もう15分はお預けだ。分かったかい?もちろんナマエの手を借りるのも禁止だからな」
さすがに可哀想だと思ってしまった。なぜなら、ゼノの計画性の高さと残忍さがようやく理解できたから。この時のためにゼノは私をこの姿に・・・。そして彼はスタンの拘束を解いた。
そう、拘束を解いて両手を解放した。
けれどゼノは決してスタンを自由にしたわけではなく。抵抗もままならない彼に構わず、その解いた紐を、彼のそそり立つそれの根元に縛り付けた。かなり強く。つまりそれは・・・寸止めの状態で固定されているということで。
「手が空いたとて、してはいけないことは分かるね?・・・返事は?」
わ、私もそんなに詳しくないけど、これはちょっぴり過激なプレイなんじゃ・・・。
「・・・はっ、ぁぁ・・・」
スタンは声にならない声を出しながら勢いよく真横に倒れ込んだ。
そしてゼノが部屋からいなくなってから、絞り出すような声で"f××k"やら"s××t"やら出てくるだけの暴言を吐く。
「っあ゛ぁ、千空・・・いつか、ブチ殺す」
日本にいるという彼の教え子には、スタンに命を狙われるつもりなんて微塵もないだろうに。スタンがなんだか愛らしく思えてしまった。ゼノの気持ちがちょっぴり分かってしまう私・・・。
こんなことをされても、ゼノを殺そうとは思わないんだ。いや、思ってはいるかもしれないけれど、声に出さないところがスタンの優しいところ。
ぴったり15分後にゼノが帰ってくるまでの間、スタンは呼吸を荒くしながらシーツに横顔を埋めていた。どうにかしてあげたいと思っても、私から手を出した場合もきっと時間を延ばされてしまうよね・・・。
涙で潤んだスタンと目が合った途端、汗ばんだ両手がこちらに伸びてきて、弱い力で私の手をそれぞれ握られた。
「ナマエ・・・お、ねがい、励まして・・・」
心臓がギュンと縮まった。
普段はあんなにかっこいいスタンが、こんなに弱々しい声でおねだりしてくるなんて。その美貌のせいでだんだん女の子みたいに見えてしまうけれど・・・女顔は彼のコンプレックスでもあるから、大切に心の中にしまっておく。
励ましの言葉を色々と考えた結果、結局は愛してるに行き着いた。キスくらいはいいかと思って額に口付けしたら、彼はほんの少しだけ安心したように両手をぎゅうっと握りしめた。
来たる15分後、ゼノ再来。
「おおスタン!大人しく待っていられたようだね。確認してみたら、一昨日の僕が既に返信していたようだ。僕としたことがうっかり勘違いしていたよ」
「・・・あ・・・、悪魔かよ・・・」
「さぁスタン、待たせたお詫びに何か一つ言うことを聞いてやろう。遠慮はいらないよ、僕はなんでも受け入れよう」
「あ゛・・・?なに・・・」
「たとえば『後日僕に仕返しをさせろ』でも『くたばれ』でも良いんだ。ほら、思いついたことを言ってごらん?」
笑顔でまくし立てる悪魔・・・。スタンはその真っ赤な顔でまた涙を浮かび上がらせながら、ただ一言「イカせて」と呟いた。さらに悪魔は分かっていながら聞き返す。
「どのように?」
「・・・っぜ、ぜのの・・・」
「僕の、なんだい?」
「ぜののっちん、ぽ、いれて・・・っ」
「どこに?」
「俺の、ナカ・・・っ、ほしい」
わたしがやられたやつだ。
「了解だ」
まるで実験が成功した時のような清々しい顔をしながら、ゼノは靴を脱いでベッドに上がった。
彼に頼まれ、おそるおそるスタンを縛り付ける紐を外すと、その途端に弾けるように身をよじる。
「ぁっん」
「スタン・・・」
ゼノはスタンを仰向けにし、両手でその足を広げ、今度は手を止めることなくパンツのファスナーを下ろした。
わ、私は何をすればいいんだろう。手持ち無沙汰で困惑していると「頭でも撫でていて」と言われたので、コクと頷いてからスタンのさらさら髪をとかすように指を通した。
「こんなになるまで悪かったね・・・たまには君の頭の中を、僕がいつもされているみたいに真っ白にさせてあげたかったんだ」
「い、いから・・・はやくっ」
「スタン、聞いて。お詫びと言ってはなんだけど、今回はゴムなしでやってもいいかい?しかし当然リスクが・・・お互い性感染症になるかもしれ」
相変わらずの長ったらしい説明にしびれを切らして、スタンがゼノの胸ぐらを掴んだ。さっきの比ではないくらい大量の涙を流しながら
「も、ゆるしてよ、っあやまっから・・・、はやくゼノちょうだい・・・っ」
愛の言葉を交わしながら、
「久々だからかどちらのオーガズムも順調だね。これだけしつこく回数を重ねたのだから・・・しばらくは満足かな?」
ゼノは裏のない優しい笑顔でスタンの口を塞いで、次に私にも同じことをした。また大規模な関節キスしちゃって。
「僕の方こそ別れは惜しいが、これでスッキリ任務に戻れるかい?」
「・・・はァ?・・・戻りたくねぇに決まってんじゃんクソ・・・、アンタらどっちも一緒に着いて来いよ・・・」
ぐずったような声。顔を隠す手を容赦なく持ち上げてみると、未だに涙が止まらない様子で。ふぬけた顔だ。いつまで経っても快感が抜けきらなくて、体の色々な制御が効かないのだろう。自分も昨日ゼノをこうしたくせに・・・。かわいい。
つい魔が差して、目尻からうっすらと流れる涙をぺろっとなめる。すると彼が「あ」と小さく口を開けた。
「たばこ?」
「・・・ちげえ」
「おなか空いた?」
「ナマエ、頼むよ・・・アンタだけはゼノみてぇになんなよ・・・」
「えへ、冗談だよ」
人差し指で頬をつついて、横から覆い被さるようにキスを落とせば、その途端に彼の腕に捕まった。・・・私を抱きしめる力だけは残っていたみたい。