First national convention:Complete weapon 2

はあ・・・・・

なんて、誰も口に出してそうは言わないけど、皆揃ってそういう溜息吐きたいような心境なのが空気で分かる。

会場からの帰り道。学校までのバス。氷帝テニス部はーーーとりわけ可憐達1年生は、自分達と同じ1年生が立海を日本一まで導くのを見た。

諦念というよりはーーーそう、羨望というのが正しいかもしれない。
自分達もああなりたかった、という思い。

嫉妬と言うにはなんだかあっさりしているが、憧れというよりはリアルなような、そんな心境だった。

不思議な話だが、こうして立海が優勝して初めて、可憐は日本一が本当にすぐそこにあった事を実感した。
後2つ。後2つ勝てば良いだけだったが、その後2つがとんでもなく難しい。
今まで沢山勝ちを重ねて来たけれど、その勝利の試合を最後に持ってこれなければ、頂点へはいけないのだ。その事がやっと身に染みてわかった。

忍足の言葉がリフレインする。


『夏が終わるのは初めてやろ。』


(これが夏、か・・・・)

ああ、なんだか。
確かに夏休みはまだまだ真っ只中なのだが、確かに可憐の中で何かが終わった気がする。

ふう、と今度は声に出して溜息を吐いて、シートの背に深くもたれかかった。


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