Solicitation:2nd game 1
「と、いうわけで第1戦目、これにてしゅーりょーw」
「皆お疲れー!」
「お疲れ様です。」
「終わった終わった。しんどい。」
ほんまそれよ、と思いながら一同はほう、と溜息を吐いた。
「長かったぜ・・・」
「結構かかったよなー。」
時間を取ったのは、的当てパートよりも寧ろゲームパートであろう。
あれが一つ一ついちいちハラハラするので、精神的な疲労がたまるのだ。
「でも、なかなか面白いゲームだったよ。色んな事が分かったしね。」
「ああ、良いデータが取れた。」
「・・・・・・」
「どうかしたか、真田?」
「いや、なんでもない。」
又一歩、自分の友達が悟りに近づいてしまった気もする。
「柳生。」
「仁王君?」
「なかなかやるのう。ラストをお前さんが当てられるとは、予想外じゃった。」
「それは勿論。仁王君に勝とうと思うのなら、予想の範囲内に収まっては居られませんからね。」
この場面ならこうするだろう。
此奴ならこうなるだろう。
その手の予想を裏切れないようでは、仁王に勝つ事など夢のまた夢だ。
「さてさて、じゃあ次のゲームに行こうかねw」
「今度は何やらされるんだ・・・?」
「ご安心おしw今度は其処まで頭は使わないよw」
頭「は」である。頭は。体は使うのだ。
「皆くじ引いた?じゃあ分かれて分かれてw」
2戦目はチームメイトが変わる。
さっきとは違う面子で勝負する事となる。
Aチーム:仁王・幸村・桑原
「おう、幸村が来たか。心強いぜよ。」
「ふふっ。よろしく、リーダー。」
「桑原はさっきと引き続きじゃな。よろしく頼む。」
「ああ、よろしくな。」
Bチーム:柳生・真田・柳・丸井
「此方は・・・真田君と丸井君は、先も一緒でしたね。よろしくお願いします。」
「おう、シクヨロ!」
「うむ。この勢いで、2戦目も取ってしまおう。」
「はい。それから、柳君。よろしくお願いします、頼りにしていますよ。」
「ああ、最善を尽くす。よろしく。」
「今回も柳生側有利かな。」
「やっぱり、幸村君と真田君と柳君の内、2人揃って居る方に目が行きますよね・・・」
「ニオニオのチームの方がテニス部も少ないもんねー!」
そう、三強は奇数なのだ。
だからチーム分けすると、分かれたとしても1:2になるのは避けられない。
そして2人揃って居る方が有利になるのは仕方がない。
「さて、じゃあ2戦目のゲームのルール説明を致しますよw」
いそいそとホワイトボードに模造紙を貼る棗。
「2戦目は、ペイントスナイプだw」
ペイントスナイプ。
ペイント。
ペンキ、塗料。
スナイプ。
狙撃する事。
「これはシンプルルールよw先ず、各チームから1人、代表者を選ぶ。そして、その代表者を狙って、テニスで撃ち合いだw自分のチームの代表者を守りつつ、相手のチームの代表者を狙って、先に相手の代表者にぶつけた方の勝ちw」
「あ、本物のテニスボールは使わないお!怪我すると怖いかんねっ!」
「当たり判定の事もあるので、ボールはそれ専用のペイント弾を使います。」
ペイント弾。
という事は、当たっても痛くはないかもしれないけれど。
「・・・それ、当たるとペンキべったりだろい?」
「だから言ったじゃん、どうなっても良い服で来いって。」
「そういう事でしたか・・・」
代表者は当たると負けだが、逆に言うとそれ以外のメンバーは体を張って代表者を守らねばならないのである。
どんなに狙い撃ちされて、全身塗料まみれのカラフル人間になってもだ。
「安心おしwラケットとかなら付いても後から取れるよw」
「ただ、服や肌や髪についてはどうにもなりませんので・・・」
「しかしのう、服はまだしも、髪や肌・・・ああ。」
だから風呂の準備をしろと言われたのだ。
後から洗えるから、思う存分ペンキに濡れろよということだろう。
「ほう。なかなか面白い趣向だな。」
「ああ、日頃こんな機会は滅多にない。」
「折角だし、色々と参考にしようか。」
ペンキの事よりテニスの事を考える三強は平常運転である。
1/5
[*prev] [next#]
[page select]
[しおり一覧]
1年1学期編Topへ
1年夏休み編Topへ
-