Solicitation:2nd game 2
というわけで普段やらない守備型に回った丸井。
だが。
「よっ!」
「ほいさっ!」
「うりゃうりゃうりゃっ!」
「くっ・・・そお!」
持ち前の運動センスと元気で、紀伊梨は完全に丸井を押していた。
元々スタミナが不足気味な丸井だが、不規則にちょこまかちょこまか動き回る紀伊梨を目で追っている所為で、集中力が普段より要求されてしまい、疲れるのも早い。
とは言いつつ、立海テニス部員なので、疲れてるとは言いつつまだまだへばりはしないが、想定外が1つ。
(・・・あわよくば、後ろを抜けるかもと思ってたんだけどな)
ついでと言うとあれだけど、どさくさに紛れて紀伊梨と仁王の更に後方、最奥の紫希に攻撃を通せないかと考えていたが、そこまで気が回りそうにない。
攻撃を捌くので手一杯だ。
「よーし、もういっちょ・・・あたっ!」
「ぷはっ!くくく・・・」
さっきから紀伊梨はちょこちょこ動く所為で、敵からは何もされてないのに味方の筈の仁王からちょいちょい誤爆を食らっていた。
「丸井君、集中ですよ!」
「分ーかってるって!」
「ちょっとー!ニオニオこーとーぶは止めてよー!」
「止めてよじゃない、お前さんが当たりに来とるんじゃ。俺の責任じゃないナリ。」
「・・・むいー!」
『お前さんはここじゃ。』
『ほうほう。紫希ぴょんの斜め前ですな!』
『ああ。俺達は攻撃に回る筈じゃから、基本的に相手の攻撃にぶつかったりはせんじゃろ。思う存分暴れんしゃい。』
『おっけー!任しとけーい!』
仁王の言った通りだった。
普通程度に注意すれば、相手からペイントをぶつけられる事は無い。
余裕で一方的に攻撃できる。
味方からの攻撃さえなければ。
「ひいっ!ちょっとー!今度は背中ですかー!」
「じゃから、俺が狙ってるみたいな言い方は止めろと言うとるぜよ。」
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