Solicitation:4th game 3
さて。
話も詰まったところで、Aチームはいよいよ本格的にゴールに手を伸ばそうとし始めた。

「まあ、言うてこれは簡単じゃき。」
「そうだね。最初だし、棗もなるべく優しく、と思ったんじゃないかな。」

「・・・簡単なのか?」
「う、ううん、私はまだ全然分からないんですけれど・・・」
「良いじゃん、任せとこ。分かる奴がやってくれた方が楽だし早いし。」
「又お前は!何故そういちいち楽をしようとするのだ、分からずとも分からんなりに考えんか!」
「勝手にすれば良いじゃん、なんでそうお前は人にああしろこうしろって、」
「まあまあまあ・・・私達が分からなくて、お任せしてしまう事になっているのは本当の事ですよ、ね?真田君、そうではないですか?」
「む・・・」
「でも、分からないからと言って考えるのを止めてしまうと、行き詰った時に話が進まなくなりますから、分からないなりに考えるのも大切ですよ。千百合ちゃん、そうは思いませんか・・・?」
「・・・・・・」

「苦労性じゃのう、春日は。」
「そうだね。苦労かけているなあと思うよ、本当に。」

あんな事をいつもいつも繰り返していて、良く紫希は嫌にならない物である。
仁王は感心する。

「そう思うなら、お前さんもっと積極的に春日の代わりに割って入ってやったらええんじゃなか?」
「それが、不思議なんだけどね。俺がそうすると、千百合も弦一郎も急に静かになって喧嘩を止めてしまうんだよ。」
「・・・・・・・」
「だから俺としてはどうも、止めている気がしないと言うか、勝手に止まってしまうと言うか。どうしてだろうね?あまりにぴたっと止まるから、俺が出るのは止めた方が良いのかと思って。」
「・・・・・さあな。」

なんとなく分かる気がする。
なんかこう、この男にくだらない喧嘩の仲裁とか、させてはいけない気がしてしまう。

「でもやっぱり春日に悪いのは事実だね。もう少し俺が仲裁に入るべきかな?」
「いや、ええじゃろ。」
「そうかい?」
「おう。お前さんは大人しゅうしときんしゃい。それよか、今はこっちじゃ。これは多分・・・」

「ああ。あそこのベッドだろうね。」

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