Solicitation:4th game 5
「五十嵐さん、信号で、止まれの色と進めの色は何ですか?」
「赤信号!青信号!赤が止まれで、青が進め!」
「リンゴの種類の内、赤いリンゴは赤林檎。では赤く無い物を何林檎と言いますか?」
「青リンゴー!」
Bチームも目下種明かし中。
真田と千百合が見つけて渡してくれたヒントにはこうある。
SIdeB
信号
林檎
違う方
「成程、信号と林檎って何の共通点だよって思ったが・・・」
「色の事である、というわけだ。」
「ええ。そして最後。この違う方、という言葉ですが・・・」
「あ!信号の黄色じゃねーですか!黄色は林檎には無いよねっ!」
「でもそれなら、違う方、って言い方は何かおかしくねえ?」
「御明察です。今回、黄色はおそらく関係ないとみて良いでしょう。」
「えー?じゃあじゃあ、違う方って何―?何が違うのー?」
「・・・ああ、成程。」
この辺で柳は気づく。
「青か。」
「え?青はどっちにもあるよ?」
「そういう意味ではありませんよ。五十嵐さん、少し青信号と青リンゴを思い浮かべてみて下さい。」
「ふんふん。」
「その色は何色です?」
「え?青じゃん?」
「それは本当に青ですか?」
本当に青か。
と言われると。
「・・・あー!違う、色は緑色だー!」
「そうです。つまりこれが違う方、というわけですね。それを踏まえて、家の前、というヒントを照らし合わせると、緑がgreen。家がhouse。Greenhouseで、温室というわけです。」
「凄ーい!やーぎゅ、天才だー!」
「いえいえ、そんな事は。ミステリー好きの端くれとして、こういった謎解きが好きなだけですよ。」
「とはいえ、やはり好んでいる人間は勘の様なものが違う。頼りになるリーダーだな。」
「こっちには柳も居てくれるしな。俺はこういうのは苦手だから助かる。」
「ま、俺達はテニスで頑張るって事で。頼んだぜ、ジャッカル君♪」
「おい、ちょっと待て!今のは俺でも矛盾してるって分かるぞ!」
俺達と言ったその舌の根の乾かぬ内に、もう名指しで仕事を振るフラグを立てる丸井。
「全く・・・」
「まあまあ桑原君。丸井君にも、勿論働いて貰いますとも。」
「マジ?」
「ええ。コントロールという点に於いては、幸村君に次いで丸井君がお上手なのは見ていて分かります。先程柳君から裏付けのデータも頂きましたし。」
「そーそー!ブンブンじょーずなんだから、もっと働けば良いじゃーん!」
「天才はバタバタ働いたりしねえの。適材適所って言うだろい?働くのは出番が来たらで良いんだよ。」
参加する気はあるけど、あれもこれも全部任せろというほど勤勉じゃない。
千百合と同じく真田の怒りを買いがちな発想だが、しれーっと誤魔化せているのは、やっぱり千百合ほど相性が悪いわけでも無いからだ。
「お前こそ、働けって言う前に自分で働けよ?柳生に頼りっぱなしじゃねえか。」
「やろーとしてるけどー!こういうの考えてもわっかんないんだもーん!やーぎゅはどーして分かるのー?」
「先も言いましたが、まあ半分は慣れの様なものもあります。要はなぞなぞのような物で、それ程難しい要求をしているわけではありませんよ。それに、向いていると言う意味では五十嵐さんは向いています。」
「うにゅ?」
「こういった謎解きというのは、どうしても作った者。つまりこの場合黒崎君ですが、その人の性格と言うものが出るものです。」
つまり、棗の考えそうなことをトレースすれば近道なのである。
そう言う意味では、紀伊梨は付き合いが長い分、皆より有利という事だ。
「うんうん!そっか、なっちんの考えてそーな事を当てて行ったら良いんだ!それなら紀伊梨ちゃんにだって出来るよー!よーし、皆!次のあんごーは、紀伊梨ちゃんにお任せあれー!」
「確かに、黒崎の考えてる事は五十嵐は良く分かるだろうけど・・・」
「思考の推測は可能でも、知識量に差がある事を忘れているな。」
「おし、そんな五十嵐に・・・ほれ!」
「うお?」
「新しい暗号。これなーんだ?」
「・・・・わかりません!」
「やっぱり?」
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