Solicitation:4th game 9
「紫希、お疲れ・・・」
「千百合ちゃん!千百合ちゃん、千百合ちゃん、千百合ちゃん・・・!」

温室でのゲームは終了。
パズルに拘っていた紫希を迎えに行くと、外に出るや否や千百合に飛びつく。

「え、何、どうしたの。何かあった?何かされた?」
「いえなんでもないです・・・ただちょっとホッとしたというか・・・」

今も両手が握られてる感覚がする。
ああ良かった、終わった。

「両手がどうかしたのか?」
「はいっ!?あ、いえ、別にその、」
「なんじゃ、手でも繋いどったんか。」
「えっ・・・・」

かあっと赤くなる紫希に、仁王は逆にちょっとびっくりした。

「適当言うたんじゃが、当たっとったか。」
「え、待ってどう言う事?何がどうなってそうなったの?」
「手を・・・さては妨害か!」

そう、妨害だ。
確かにそうなんだけど。

「手を拘束して、心理的にも拘束か。なかなかやり手じゃの、丸井は。」
「え、私的には腹がたつんだけど結構。なんなの。なんなの。」
「えと、あの、」
「まあ、その辺の話は後にしようよ。先ずは移動だ。折角今、リード出来ているんだしね。」

(幸村君・・・!)

紫希は幸村の話逸らしのスキルに感謝した。伊達に千百合の恋人やっていない。

「それで春日。次の場所のヒントは?」
「あ、それなんですが・・・」







「出ていない?」
「おう。ほら。」

Aチームが一足早く引けた後、妨害の居なくなったBチームは悠々と正解の缶を当て、後に続こうとした。

が、丸井が持っているタブレットを見ると。



PLACE:


※ROOMは共通とする



「本当だー!真っ黒になってるよー!」
「今迄ずっと書いてあったのにな。」

PLACEの欄は、黒く塗りつぶされている。
しかし、場所は共通という一言は消えていない。

つまり。

「これって、要は次もあっちのチームと一緒って事だろい?」
「おー!あ、じゃあじゃあ!後を追っかけてったら良いじゃ・・・あれ!?もう居ない!?」
「向こうはもう分かったって事か!早く後を追わないと・・・」
「でもでも分かんないじゃーーー」

「いえ。当たりはつきます。」

「「「え?」」」

柳生は思案げな顔をして言った。
ただ、焦りは見られない。

「柳生もか。俺も思い当たる場所がある。」
「ええ、おそらく一致しているでしょうね。確証はありませんが・・・」
「それはもうこの場合、仕方ない。あるに越したことは無いが、そうでなくてもこの答えで正しい確率は85%を下回らない。行くには十分だろう。」
「おお!なら其処へ行こうよー!」
「いえしかし、合っているかどうか分かりませんのでもう少し詰めてから・・・」
「合ってるからだいじょーぶだよ!ほら、早くしないと遅れちゃいますぞっ!」

だからその合ってるかどうかをもう少し脳内で精査したいのに、と思いながら柳生は苦笑した。
ちょっと慣れてきたぞ、紀伊梨のテンポに。

「で?で?どこへ行けば良いんですかい?」
「よろしいですか?先ずこの黒く塗りつぶされているのは、ヒント無し、という意味ではなく、おそらくそういうヒントなのです。」
「そういうヒント・・・って事は、」
「黒い部屋がどっかにあるから、其処を目指せって事?」
「いや、黒い部屋というだけでは、中に入るまで分からない。そんなはっきりしないヒントでは無い。」
「・・・・やな予感!」
「五十嵐?」

「これは黒い部屋ではなく、暗い部屋。地下のワインセラーです。」



1/7


[*prev] [next#]

[page select]

[しおり一覧]

1年1学期編Topへ
1年夏休み編Topへ


-