Camp school:Cowardly spirit 2


「ん?」
「・・・先生?どうかなさいましたか?」
「あ、いや。着信があった気がしたんですけど・・・ははは。気のせいでした。まあ、まだ15分しか経ってませんし。」
「・・・・・」

15分。
たかが15分、されど15分。
15分あれば、何かを起こすには十分な時間だ。犯人が人間でない場合は特に。

「先生。先生の担当教科は、日本史でしたよね?」
「え?ええ、はい。そうですけど・・・」
「では国語の問題。時にリスクを背負わなければ目的を達成できない場合がある。という意味の諺は?」
「え?えええー・・・虎穴に入らずんば虎児を得ず、ですか?」
「正解です。」
「????」
「ふふ。」

時にはリスクを背負う事。
努力ではなくて、何かを失う恐怖と闘いながら成し遂げること。

この間までランドセル背負っていた中学生には厳しい要求かもしれない。
でも、そんなのは人間の理屈であって人間でないものにそれが通じると思ってはいけない。

(まあ、「あれ」もそもそもそんな気性の荒い奴じゃない。連絡を切るくらいはするかもしれませんが、怪我させたりはしないでしょう。)

そう、その辺の心配は松風はしていない。
多分誰かが怪我したり襲われたり命を落としたり、そういう事は起こらないだろう。


問題はその後。
目標を達成して、それから先である。



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