100話記念企画 No.069
「お、終わった〜・・・」
「お疲れさん。」
「忍足君もお疲れさま・・・」
なんやかんや賑々しいお茶会を終えた可憐は、片付けが終わった後ティーセットを仕舞に来た部室でぐったりしていた。
お茶会は、結果としてはかなりの大成功を納めた。
色々ちゃんと出来たと自分でも思うし、皆からも良いお茶会だったと褒められた。
可憐としても夢が叶って嬉しかったのだが、それはそれとしてやはり終わると疲労感が凄い。普段やり慣れない事というのはしんどいものだ。
「それで可憐ちゃん、どうやった?」
「へっ?」
「イメージ通りにやりたかった事出来たやろか。」
(あ・・・・)
そうだ。
そもそも、可憐が「お茶会って一回やってみたかった」と言い出したことに端を欲していたのだ。
忍足的には、その点までちゃんと満足させて初めて「お茶会は成功した」と胸を張って言えるのだと思っていた。
が。
「う・・・うん、出来たよっ!うんっ!忍足君も付き合ってくれて有難うっ!後で跡部君にもお礼を言わなきゃっ!」
「?・・・何か他にあるん?」
「えっ?」
「何や言いにくそうにしてへん?」
「そ・・・そんな事ないよっ!うんっ!」
これは、半分本当で半分嘘。
「お茶会」にはとても満足してる。
大変なこともあったけど、まさにイメージ通りのちゃんとしたお茶会が出来た。これは本当。
ただ、ホストとしては大変だったなあと思うと、それに引きずられて網代から言われたことがどうしても思い起こされてしまうのだ。
忍足はそれに気づかない。
そして忍足は優しいだけで別に何の非もないのだが、そうと知らず良かれと思って追撃をかけてしまう。
「遠慮せえへんでええねんで。今すぐは無理やけど、どうせこのティーセットはずっと此処にあんねんから、又其の内時間取れそうな時にでも・・・」
「い、いや本当にっ!本当に満足してるからっ!それにほら、私一人で出来る気がしないしっ、又他の人を巻き込むのも、」
「別にええねんで。二回目からは慣れもあってそんなに大変やないと思うし、俺は付き合うし。」
「え・・・・」
いや、それはもっと大変だ。
一人でやるんだったら可憐の気にしてる点はクリアできる。2人だから問題が発生するのだ。(かといって一人は自信がない。)
ましてもう片方がもう一回忍足なんて、無理。絶対出来ない。
「い・・・良いよっ!」
「・・・何や何かを隠されてる気がすんねんけど。」
「き、気のせいだよっ!」
「じゃあそういう事にしとこか。」
「うん、しといて下さいっ!」
「ていう事は、やっぱり何かがあるんやな?」
「あ。」
「で、何なん?」
「やめてっ!自然に聞いてこないでっ!」
多分、そうなったら自分は変に意識してしまって、二回目の方が寧ろ失敗するでしょうから。
なんて恥ずかしい事をひた隠しにするべく、可憐はお茶会を終えた午後、忍足の誘導を躱すのだった。
100話記念くじびき企画
お題:No.069 お茶会
くじ結果:18秒→8:主人公4×忍足
ご参加ありがとうございました!
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