100話記念企画 No.068
テストと名の付くものに手を抜くのは性に合わない。

それはペーパーテストに限らず、実技系でも同じこと。
天才のそれのようにとはいかなくても、せめて学校のテストで及第点は取れないとね。

柳生比呂士は常々そう考えていた。
だから。

「えーと、では予告をしておくですが。2週間後のテストでは、この森山直太朗さんの「さくら(独唱)」。これをアコースティックギターで弾き語りしてもらうですよ。」

「えー!」
「弾き語りー!?」
「難しいって、せんせー!」

「やれば出来るです!サビのところだけで良いですし、コードもちょっとしかないですから!」

音楽担当教師、加地菖蒲がそう宣言したのを聞いて、柳生は眼鏡を直した。

「ふむ・・・・」

これは、練習が必要。



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