5万打記念企画 No.015
それはまだ4月半ばの事だった。

「わっせ、わっせ、わっせ・・・えーと、この辺?あにゃ?ない!えー、ここじゃなかったっけー?」

紀伊梨は昼休みに、屋上で弁当を食べていてハンカチをとばしたのだった。
そのままハンカチは風に吹かれて柵を超え、今はもう使われていない焼却炉に着地した。
それで紀伊梨は今、一人焼却炉まで来てハンカチを探しに来たのだが。

「おっかしーにゃー。この辺に引っかかってるの上から見たのに・・・あ!あったあった!」

ハンカチは、ゴミを置いておくスペースのコンクリート塀に引っかかっていた。
やっぱりというか多少汚くなってしまったが、この際文句は言えない。飛ばしたのは自分だし。

というわけでそれを拾ったところ、ハンカチで隠れていた部分に何かが書いてあったのを紀伊梨は見つけた。

「お?」

それはチョークで書いてあった。
灰色のコンクリートに、白い石灰の跡。結構新しいのだが、紀伊梨にはそれが新しいのかどうかなんてわからなかった。

「・・・?何のマークかなー?」

よくわからなかった紀伊梨は、取りあえず写メを撮った。



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