5万打記念企画 No.025

「可憐ちゃん、ちょっと手伝ってくれる?仕分けしてほしいの。」

部活後の後片付けの時間、網代は部誌を書いている可憐の前に、段ボールの箱を持ってきた。

「よい・・・しょっ!」
「これなあにっ?」

箱の中には紙が。
いや、正確に言うと山のような手紙がどっさりと。

「ファンレターよ!うちの部当ての、ね。」
「ファン・・・ええっ!?これ全部っ!?」
「やだ、これからまだまだ増えるわよ?なんて言ったって、まだ都大会終わったばっかりだもん。全国終わって秋になる頃には、多分一箱じゃ足りないわね。」
「す、凄い・・・!」

先日の事だった。
テニス部の○○君に渡して欲しいの系の頼まれごとがあまりに多いという部員(大半はマネージャーだが)の要望で、テニス部はファンレターボックスを設けたのだ。
これでめでたく部員は、そういうのはレターボックスに入れといて〜で切り抜けられるようになったのだが、蓋を開けてみたらこれ。この量。

「確か付けてたレターボックスってもっと小さくなかったかなっ?」
「そうなの、でもぜーんぜん足りなかったのよねー、容量的な意味で。これでも少ない方なのよ?部長様当てがべらぼうな数になるのはわかってて、別にしてあるから。」

地区予選の時はまだこうではなかった。それこそ、跡部宛がこのくらいの量だったと可憐は記憶していた。
それが都大会が終わる今になるとこの量。

「秋にはどれくらいになってるんだろうっ?」
「どうかしら、ね?もー、前もって部長様に一人づつそれぞれの専用BOXでも頼んだ方が良いかもしれないわ。」
「あはは、本当だねっ!」

こういう作業はちょっと大変だけど、色んな人が応援してくれるのは嬉しい。
そう思いながら、可憐は仕分けをした。



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