note
ジャンル不問で思い付いた小ネタを徒然と。
「黒田様、黒田様、金平糖を召し上がりませんか?」
「金平糖?そんな貴重な代物、何処で手に入れたってんだ。」
「菓子屋の籤引きで。特等ですって。」
「何ぃ!?特等だと?!お前さん、この間もそんな事を言ってなかったか?」
「家財屋さんで当たった桐箪笥は食べられません。」
「いやいや、そうじゃなくてだな…。全く、お前さんは随分と幸運なんだな。」
「そうでしょうか?」
「ああ、ああ、そうともさ。持ってる奴には分からないモンだよ、運なんてな。お前さんの爪の垢でも煎じて呑めば小生の不運もちったぁ良くなる気がするぜ。」
「不運?」
「お前さんには縁遠いだろうな。籤引きゃ外れ、神籤は大凶、外を歩きゃ犬に噛まれる。附きなんざちっとも回っちゃこねぇ。全く嫌になるぜ。」
「まあ、そんな。」
「お前さんも小生といたら折角持って生まれた幸運がなくなっちまうぜ。」
「それは違います。」
「ん?そりゃどう言う意味だ?」
「私は黒田様の言う不運とは何か分かりませんが、私は黒田様が隣に居られましたら何が起きたって幸せですから、不運になんてなりませんよ。」
「なっ!?」
「さあさ、金平糖をお召し上がりくださいまし。特等でしたから沢山御座いますよ。」
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在り来たり(笑)
2015/05/16
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ballad
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