12:30

「新学期早々重役出勤とは良い度胸ね、高杉晋助。」

「新学期早々遅刻検査たぁ風紀委員も大概暇だな、羽根井紫。」


学期始めに限らずその日一番最後に校門前に現れる生徒、3年Z組高杉晋助。
入学当初から問題視されているだけあって、風紀委員の遅刻者履歴に名前の無い日は無い。


そんなんで何故3年まで留年せずに進級出来たのかには多くの謎が付き纏うが、敢えて此処では触れないでおこう。


「で、遅刻の原因は?」

「寝坊。」

「寝坊ってアンタ今何時だと思ってんの?」

「12時半。」

「寝坊の域じゃないでしょ、どう考えても。」


高杉が校門前に現れるのは決まって昼休み。しかも決まって12時半前後。


「何時も言ってるけど、アンタわざと12時半に来てるでしょ。」

「違ェ。起きたら12時半なんだ。何時も言ってんだろ。」

「ああ、そう。じゃあもっと早く寝れば?昨日何時に寝たの?」

「8時半。」

エライ良い子だな!

「っー……。デケー声出すな。」

「だ、だって8時半って……!そんな早く寝てるのに何で起きれないのっ?!」

「知るか。」

「おかしい!絶対変!!」

「うるせーな。んなに遅刻させたくなきゃなー、……




「ばっ……!!な、何言ってんのっ!?」

「鍵は開いてんだぞ?常に。」

「閉めなさい!不用心っ!!」




>>うっかり続く

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