「あ、そうだ。高杉、両親は?」
「出張。」
高杉の厚意に甘えてそのまま上がり込めばまぁ相変わらず広い家ですこと。
「今更だけど御邪魔して良かった?」
「構わねーよ。どうせ独り暮らしみてーなもんだ。」
「…そう。高杉んトコ昔から忙しいもんね。」
リビングに通されてソファーに座らされて足を伸ばしながらそんな会話をした。
「ほら、砂糖大量のストレート。」
暫く来ない内に変わってしまった勝手知ったるその部屋をぐるりと見渡していればティーカップを付き出される。
「それもうストレートじゃないし。」
「でも好きだろ?」
「まぁね、」
意地悪く笑った高杉の顔に、昔の優しい晋ちゃんの面影が欠片もなくて残念だったのは言わないでおく。
「……あ、」
砂糖大量のストレートに口を付けてから私はある事に気が付いた。
「どーした?」
「泊んの良いけど着替え無いや。」
「……そーだな。」
「今…まだ7時前だし、高杉、ジャ●コ連れてって。」
「は?」
「車、校則違反だけど免許持ってんでしょ?」
「…何で知ってんだよ……」
「自動車学校行ってたの偶々見掛けた。そんだけ。」
「いいのか?風紀委員。」
「まあ今だけは免除。」
「都合の良い奴だな…。」
溜め息を吐いた高杉は自分のティーカップを飲み干して、階段を上っていった。
着替えてくるんだろうが、私はセーラー服で行くしかないか。
「ほら、紫」
「うぉうっ?!!」
降りてきたかと思ったら、後ろから服を投げ付けられた。
「…………可愛いげがねー…。」
「うるさいな。で、何これ?」
「制服じゃアレだし。着てけ。」
「……高杉の?」
「ああ。」
「でっかいな……。高杉のなのに。」
「どーゆー意味だ。」
「何でもない。じゃ、トイレ借りるね。」
投げられた服を広げれば身長の低さを気にしてる割にはサイズは結構大きい。
まぁ、男の子だしね。
着替えのため、トイレに向かおうとしたら意味深な視線を背後に感じた。
「………何?」
振り返れば何か不思議そうにしてる高杉。
「何でトイレに行く必要があるんだ。」
「や、着替えるから。」
「……ああ。そうか。だがよ、此処で着替えたって良いだろ?どうせ、
今更だろうが、幼馴染み
「俺とオメーの仲だろ?」
「何それ。幼馴染みってだけじゃん。」
「餓鬼の頃と差ほど変わんねーだろ?」
「!!し、失礼だぞ!」
>>がっかり続く