「………」
「………」
「………」
「……。何か喋れよ。」
委員会を強制退場させられて家路に着いてる現在。黙々と歩くだけの私に高杉が声を掛けた。
「何か。」
「…オメーなぁ……」
勿論、強制退場させられて機嫌の良くない私はガッツリ御約束な返事をする。
そしてそのまま足を速めた。
「……歩くの速ェ。」
「早く帰りたいもん。」
「何でだよ。」
「何でもよ。」
「オメーん家、今日留守だろ?」
「……何で知ってんの?」
「昼過ぎにオメーの親が出てくの見た。」
「……そう。」
「海外旅行か?」
「……私があげたの。」
「は?」
「こないだの結婚記念日にバイトして貯めたお金でペアチケット。何時も有り難う、って。」
「へぇ…。良い子だな。」
「………」
「………」
「………」
「1人、寂しくねーか?」
「平気だよ。」
「そーか。」
それからまた、沈黙が続いて、気付いた時には家の前まで来てた。
「…じゃーな。」
「うん。明日は遅刻しないでね。」
「……さーな。」
後ろ姿に声を掛ければだるそうに高杉は答えた。
「……全く、」
昔はあんなじゃなかったのに、とか思いながらポケットに手を突っ込んで、家の鍵を探す。
「……あれ?」
鞄だったかな?
「……あれ?」
ケータイのストラップかな?
「………あれ?」
財布の……
「…………あ、れ?」
「あれあれうるせーな。」
不意に後ろで声がして、振り返ると奴がいた。
「!た、高杉っ?!」
「隣の玄関先で騒がれちゃ、気になるだろーが。」
「何でもないよ…何でもない……。」
「……鍵、ねーのか?」
「!?」
「足元そんなに散らかして白切れる訳ねーだろ。」
「………。」
指された足元を見れば外と言うのに教科書やらが散らばっている。
「……どっか安いビジネスホテル探す。」
「そんな金あんのか?」
「………友達の家に泊まる。」
財布を開くも残念な感じ。
でもまぁ、友達の家まで行く電車賃は普通にあった。
「待てよ。」
「何?」
教科書を片付けて歩き出せば、不意に高杉に呼び止められた。
「遠く行くくらいなら、
家に泊まれよ、幼馴染み
「あー……そーだね。安上がり。」
「どーせ家だって誰も居ねーし。」
「若干不安だが……私、屋根の下なら何処でも寝れるから良いか。」
>>どっきり続く