「高杉昔は非行なんかに走るような子じゃ無かったのに…高杉、ホントに変わったよ。」
「
…………変わったのは、」
「え?な……、」
ぼそりと何か言われて、高杉の方へ顔を向けたら、眼前に隻眼の綺麗な顔。
近っ!何て思う前に思考が止まって、何が何やら分からない。
若干の息苦しさと頭を押さえる力。
目の前が真っ白になるなんて昔流行った架空の生物と冒険するRPGの中にしか存在しないと思ってたのに今正に、
そして視界はそのままフェードアウト。
しかし、気付いた時に目の前に居る回復お姉さんは居なくて、眼前には高杉。
しかも近い。
まぁ、色々考えたい所ですが、脳内に酸素が足りません。
苦しいです。
「ん゙ーっ!!ん゙ん゙ーっ!!!!」
「………っは、可愛くねー。」
ちゅ、と小さな音と一緒に解放された苦しさに思いっきり息を吸って、
「げほっ、げほっ……ゔぇー…」
噎せた。
「…………萎える。」
「何がよ!いきなり何なの?!」
「変わったのはオメーの方だろ紫。」
「はぁ?私の何が変わったって?」
「……っ!呼び方、」
「へ?」
「昔は名前で呼んでただろ?!」
「そ、それは、ほら、何時まで経っても晋ちゃんじゃあまりにもあまりにもだから……」
「だったら名前で呼べよ。」
「い、良いじゃん、別に高杉で…」
「…俺は昔から変わっちゃいねーのに、紫はそーやって距離を置く。変わったのはオメーだろ?」
「だって…」
言えるかばかやろう。
高杉だけ大人になって格好良くなって、でも私に対して何にも変わんなくて、そのせいで高杉大好きなオネーサンやら同級生に白い目で見られるし、囲まれるし、私、こんなんだから恥ずかしいし……。
「ふーん…。そーか。」
「あれっ!?何、読心術っ?!」
「あんな長いのよく舌噛まねーで言えるな。」
「わっほーい!まさかの“みんな口に出ていた”パターンっ!!」
「妬いてたんだ。」
「違う!高杉相手に餅なんか焼いてやんない!」
「素直になれば?俺は紫好き。」
「何ぃっ?!!」
「昔から言ってるだろーが。紫好き。って。」
「嘘を吐くな高杉ィィィィィ!!アンタの恋愛遍歴聞かされた限りじゃ好みは年上のオネーサンだろーがっ!!」
「何だァ?覚えてんのか、それ。」
「ええ、ええ、まあ、毎晩の様に隣の家から嬌声聞かされてりゃーねぇーえー。忘れようにも難しいですよーぉー。」
「ククッ、気になってたのか?言えば相手してやるぜ。」
「
断る!」
「んな力一杯言うな。…強情だな、紫………、」
「ちょ、なっ…………」
細めた隻眼が熱を帯びて言動の自由を奪う。
言葉が見付からない。
身体が動かない。
それを良い事に奴は私の首筋に顔を埋めた。
「たか…っ…すぎ……っ」
「名前…、呼んで?」
「や……っ」
低く囁かれて、背筋に電撃に似た刺激が走る。
「………可愛い、」
「……っ、」
ちゅ、と耳元で音がした。
いかん。
此れはいかん。
思ってるけど、身体が動かない。
そのまま体重を掛けられて身体が傾く。
駄目だ……、脳が麻痺してる……。力が入んない……。どうしよう。
嗚呼、何かもう腹の辺りまで擽ったいじゃないか。
…………ん?擽ったい…?
「!!?
てめェェェェェ晋助ェェェェェェェ!!何しとんじゃワレェェェェェェェェ!!」
「い゙!!?」
半分ぐらい捲られた上着に気付いた私は、渾身の大打撃(拳)を奴の胸に叩き付けた。
「げほ…っ……げほ………っ……。本気で殴りやがったな……。」
私は奴が咳き込んでる隙に着衣を正し、後部座席に逃げ込む。
若干の涙目の高杉が悔しげに私を睨んだ。
「当たり前でしょ?!調子に乗んな阿呆っ!!」
「……………顔真っ赤。」
「何ぃっ!!?」
「意固地になるな。言えよ、」
「な、何を…?」
「俺の事、好き?」
「なっ!!……………。」
「紫、」
「ううぅ………………………………………
うん。
」
「ククク…っ、やっと言った。」
意地っ張りなマイハニー
そんな所も愛してる。
「続きはベッドだ」
「し、知らないから!私寝るから!」
「ククッ…意地っ張りが何時まで持つか、」
後は野と成れ山と成れっ!(笑
後書で御座います。
SS続編連載に甘要素をプラスするに当たって、『甘いって何?どうするの?』という疑問が今更沸いて参りました故(駄)甘夢トレーニングに一気に書かせて頂きました。
アンケート結果に基づき高杉さんで……。物凄い偽物で御座いますがね(逃)
拙作ですが楽しんで頂けたら幸いで御座います!
乱文失礼致しました!
20090107篝 拝