戦闘ロル練習場 簡易説明ページ


エキスパート例(無慙)


エキスパートの例
作者…無慙


------------------


「おいおい、明星。それは俺への侮りか?
この俺が秘密を持たぬ者を、意思無き無機物をも切れぬ木偶の剣とでも言うつもりかよ?」

電磁波の壁によって、神剣が弾かれる。そこに感心した様な声をあげれば直後に暴食の羽虫郡がこの体を蝕んでいく。その最中、挑発する様な口調でそう言い放つ。
そう、確かに無慙の真骨頂は敵への理解からの特攻性だ。例えば、当人が無自覚だった真実を暴かれれば驚愕や動揺で“隙”が生まれそこを突いて殺すのが無慙の定石。だが、かと言って秘密を持たぬ只人や、己の全てを弁えた人格の持ち主ならば無効というわけではない。第二戒律は隙をねじ込む、構造を解明されれば聖人、狂人、異形だろうと関係ない。

「それそのものを見定めれば良い、万物には必ず終焉という綻びあり。お前ならば分かる理屈だろう?」

かつて破滅工房との戦闘で、雷豪やプラズマといった似た現象を体験している。そこから電流に偏在する綻びを見定め、時には作り上げて布を裂くように切り裂かんと剣を振り切る。
そしてその最中、地獄の業火が独裁者の覇道の如く顕現した。愚かな息子に天罰を下さんと、万物への父として改めて君臨せんと。

「愚かだな、暴食のベルゼバブよ。お前は俺によく似つつも非なる存在だが、俺の掌から脱せなかったな。己という個を持たぬ者に、俺は用はない。」

愚昧なる王から生まれた傘下、それもまた腐るのは道理。そうした堕天奈落の理を体現する異能『無価値の炎』が無慙の体から顕現した。
万象を腐り堕とすこの力は、例え不死性に長けた存在だろうと魂ごと塵へと落とし殺す威力を持つ。故に不死に長けたベルゼバブだろうと殺せるだろうと、触れる羽虫全てを殺さんと放出した。

それはまるで、後の世で残滓による再現とはいえ、暴食の化身として現れた蝗の大群を切り裂いた求道の剣神の如く。


------------------

◆エキスパートと判断された理由
・文章が簡潔で読みやすい。
・台詞と描写の間に改行が挟まれているため、台詞と描写の違いが分かりやすい。



- 2 -

*前次#


ページ: