「シャオロンくんだぁ〜〜!すき!」


『ちょ、誰やねんあんずにこんなに酒飲ましたやつ』


「わたし」


『まりちゃんかよ………ほら、あんず大丈夫?』


「んふふ………しゃおろんくん、すき……」


いつものメンツでご飯行くから、帰りは遅くなる


確かに朝そう告げたはずの彼女の友達から、「あんずちゃんが酔いつぶれたからシャオロン迎えに来てあげて」なんて連絡を貰ったから迎えにいくと、すでに出来上がったあんずがいた


酔っ払うと足元がふらふらして甘えたになるから外では飲みすぎないように、なんて忠告してたのにほんま、何してんねん


「シャオロンくん、ぎゅ〜!」


『はいはい、とりあえず水飲み』


「シャオロンくんが飲ませて?」


『ここ、みんなの前やからあかん』


けち、なんていじけるあんずは可愛い 確かに可愛いけれど、周りの目が痛いのも確か


「とりあえずシャオロンはあんちゃん早く家なりホテルなり連れてってあげな?」


『はぁ………ごめんな、またあんずから連絡させるわ』


「みんな、ばいばぁ〜い!」


千円札を数枚財布から抜き出しテーブルに置き、上機嫌なあんずを連れて店から出ると冷たい風が頬を撫でた


『……あんず、酔ってへんやろ』


「……バレた?」


『当たり前や 俺の家?それともホテルがいい?』


「………シャオロンくんの家がいい」


『了解、ほら 行くで』


あんずが酔っていないことなんか分かってた


あらかた、早く抜け出したかったか何かやろうな、って


「……いつ気付いたの?私が酔ってない、って」


『そもそもお前が居酒屋の酒数杯で酔うわけないやろ』


「さすがシャオロンくん」


『何年付き合ってると思ってんねん はよ車乗って』


「はーい」


駐車場に止めた車にあんずを詰め込むとシートベルトを付けさせてエンジンをかける


今日はどんな風に抱いてやろうか、なんて考えながらハンドルを握った
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