恋バナ
「凛くん凛くん 恋バナしてよ恋バナ」
『いきなり来て急だなあ』
「最近私の周りのお友達みんな好きな人が〜とか、彼氏が〜って言ってるんだけどさ 今までそんなの気にしたことないなって思って」
『それでわんに話振ってきたんか』
「うん 凛くんが1番恋してそうだもん テニス部の中で」
放課後の教室で凛くんの近くに座って話しかける
テスト期間が近いからか、今日は放課後のテニスの練習はお休みだから送って行く、なんて言って聞かない永四郎くん
そんな永四郎くんは顧問の先生の所に行ったきりなかなか帰ってこないからその間凛くんのところでお菓子でも食べて待ってよ〜なんて思いながら凛くんに会いに来たのだ
『わんは特にないさー でもそういえば永四郎の面白い話してやろうか?』
「え、永四郎くんの?!聞きたい聞きたい!」
小さい頃から一緒だった永四郎くんに恋バナがあるなんて思ってもなくて、思わず前のめりになって凛くんに反応する
幼馴染の私が言うのもあれだけど、ちょっと強面な所がある永四郎くんが好きになる女の子なんて気になるもんね
『永四郎 昔からずっと好きな女がいるんど?あんず知っとったか?』
「なにそれ全然知らない……!」
『永四郎のやつ 何かしら理由付けて家まで送ったり、そいつの周りに男いたら睨みつけて他の男近寄らないようにしてるんさ』
普段聞かない永四郎くんの一面に思わず飲みかけのジュースに伸ばす手が止まる 永四郎くん、私の事家まで送ってくれることが多いけど私以外にもそんな女の子がいたんだ……
「初めて知ったなぁ ずっと永四郎くんの幼馴染で一緒に居たから永四郎くんのことなんでも知ってると思ってたのに」
『あいやー じゅんにあんずは鈍感やし』
『平古場くん 何を話してるのか知りませんがこれ以上余計なことを言うとゴーヤーですよ』
『げっ 永四郎 ゴーヤーだけは勘弁』
「あ、永四郎くん 遅かったねぇ」
『途中で担任に捕まりましてね さぁほらあんずさん 帰りますよ』
ズカズカと2組に入ってきたかと思ったら私の荷物を掴んで立ち去ろうとする永四郎くんに追いつくために急いで散らかしたお菓子をまとめる もうちょっと永四郎くんの好きな人について知りたかったのにな〜〜
「凛くん!また今度続き聞かせてね!」
『平古場くん 程々に、』
『分かった分かった』
ちょっとムスッとした表情で平古場くんに釘を刺す永四郎くん
そんなに私には知られたくないのかぁ、なんてちょっとしょんぼり
幼馴染なんだから教えてくれてもいいのにな〜〜!
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