その後、食べ放題の店にいる半崎を確保し、警察に無事引き渡すことで事件は幕を降ろした。


高木刑事としても一件落着、といったところだろう。
遠ざかるパトカーを眺めながら、ありすは隣の高木刑事に話しかける。

「それにしても、お休みの日でよかったですね」
「ええと、それが…今日病欠になってるんですよね、僕…」
「あ…」

あぁ、それでさっきの刑事の目が冷たかったわけだ。ありすは妙に納得する。

「あぁぁ、あとで佐藤さんになんて言おう…」
頭を抱える高木刑事を横目に、ありすは時計を確認する。



午後2時過ぎ。
向こうは無事に片付いてくれただろうか――

ありすは大きく深呼吸すると、青空の向こうへ思いを馳せた。






音羽の滝
失せたる物の出ぬはずはなし

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