「…さて、と」
警察への連絡も、身柄の拘束も完了したとなると、あとのことは到着した警察とコナン君が処理してくれるだろう。
安室が持っていたガムテープを荷台に置いて、立ち去ろうとしたとき。
ふと、封が開いて荷台に転がっていた小包が目について、何の気なしに手に取ると。
その目に飛び込んできたのは、
――差出人、如月ありす。
突然の彼女の痕跡に、一気に体温が上がる。
どうして、ここに…?
赤信号が灯る交差点。
横断歩道を往来する人々を眺めながら、安室は車内でひとり考える。
荷物の宛先は 東都大学 宮澤研究室 如月ありす
差出人の住所は、同上としか記載されていなかったが…
封が開いた荷物、
もしもコナン君が助けを求めたのが、僕だけじゃないとしたら――
彼女はまだ、この街にいる。
手掛かりの先に
残された痕跡