どうしよう、気持ち良すぎて動けない。

隣を見ればゴムを縛って床に放り投げたテヒョンがドサっと隣に寝転んだ。
おい、それちゃんと片付けるんだろうな?って言いたかったけど、今は言葉を発するのすら憚られる。



「ユンギヒョンの中、気持ち良すぎて死ぬかと思った」


……かわいい。


「…奇遇だな、俺もおまえの立派なそれが気持ち良すぎて今指一本ですら動かすのが怠い」
「え、ほんと?」
「ほんと」
「俺、頑張ってよかった…!」


頑張っていたのか、かわいい。

っていやいや、なにこれ。
かわいい連発してるけど俺。

横を見ればかわいいの当事者テヒョンはもう眠そうで、目が閉じかけている。
おまえ、疲れて眠気に逆らえないとかガキかよ。
でもそんなところもかわいいって思えるほど俺はもうおまえに絆されてるんだから、いちいち要らないところで嫉妬するのはやめような、テヒョン。
おまえは心も身体も繋がった、俺の大切な恋人なんだから。

しばらく顔を眺めていると、完全に夢の世界へと意識を旅立たせたテヒョンに、おやすみとキスをして、俺も疲れたからシャワーの前に少しだけだけ仮眠を取ろうと目をつぶった。


結局仮眠どころか熟睡していまい、翌日部屋の残骸たちに後悔したのはまた別の話。




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