後ろって、しっかりと慣らさないといけないんでしょ？
そう言われて、別にそんなにしなくていい、出し入れしてるうちに広がるしって言ったら無言でそこにローション垂らされて冷たさにムカついた。
そのまま、ここ、広がるまで俺の入れないからねって言われて尚更ムカついた。
のに、もう本当に嫌だ。
慣らしてる段階で気持ち良いところばかり弄られて、もはや俺は息絶え絶えと言った状態である。
こいつの前戯、しつこい。しつこすぎる。
「あっ、なぁ、もういいってば、！はやく、それ、いれろ、！」
「んーもう少ししたら入れてあげる」
「い、や、そこ、まって、テヒョン、！」
「ここ好き？ユンギヒョンの気持ち良いところ、俺覚えちゃった」
俺の中で膨れてるそこを、長い指でひたすら弄られて俺の息は上がりっぱなし。
正直、本当にしんどい。
どうせならこのままイってしまった方がずっとずっと楽だろう。
でもテヒョンは後ろを弄るばかりで、前は一切触ってくれないから中途半端な気持ち良さがひたすら俺を苦しめる。
「ユンギヒョン、俺にお尻弄られて気持ちいいね？…かわいい、舌出して」
「あ、」
「ユンギヒョンの口ほんと好き、かわいい。もう全部かわいい」
「んんっ、ふ、ぁ、テ、ヒョ、あ、っ」
こんな状況でもやっぱり俺は恋人の要求には応えてあげたくて、素直に舌を出せば噛み付かれるようなキスをされた。
するとそのままテヒョンの指が早く動かされて、イけないというのに気持ち良さだけが身体を駆け巡ってビクビクと跳ねてしまう。
「くそ、テヒョン、もう、いやだ、」
「ユンギヒョン、？」
「今すぐ入れてくれないなら、もうおまえと一生セックスしない」
「え、まって、ちょっとまって！それは困る！嫌だ！無理！」
「だったら、早くそれ、俺によこせ…！」
ごめん！ユンギヒョン、俺、意地悪した、だって、あんまりにもヒョンが慣れてるから、俺だってヒョンのこと気持ちよくしたいのに、勝手に今までのヒョンのこと抱いてきた人たちに対抗心っていうか、そんなのばっか考えちゃって、ほんとごめん！ユンギヒョン、俺のこともう嫌になった？
って、ゴムをハメてる間、ひたすらテヒョンの口から言葉が出てくるから、わかったからだまれ！ってキスで塞いでやった。
嫉妬されてたのかって今気づいたけど、そんなので嫌いになってたらどうやっておまえと今後やっていけるんだって話だ。
俺はそこまで心の狭い男じゃねぇよ、ばか。
「いれるね、」
「っ、」
ようやく感じるそこへの圧迫感に一瞬身構える。
見た感じでも思ったけど、テヒョンのはでかい。思わず期待に喉を鳴らしてしまったほどだ。
そんなのがぐーっと押し入る感覚に、ぞわぞわと鳥肌が立つ。
テヒョンのが、俺の中に入ろうとしている。
「っユンギヒョン、大丈夫？痛くない？」
「大丈夫だって、おまえにあんだけ慣らされたら、…っあ、やば、やっぱ、でか、い、っ」
「っちょっと、そういうの、言われたらさぁ…！って、あ、まって、どうしよ、ユンギヒョンの中、やばい、」
テヒョンのそれに、中が一気に押し広げられる感覚がして身震いする。
どうしよう、物凄く気持ち良い。
久しぶりのこの感覚に肌までビリビリと感覚が鋭くなり、そして今までの誰よりも、テヒョンのに一番満たされている感じがする。
「一旦落ち着かせて、これ、俺やばいかも…すぐイきそう、」
「うるせえ、俺がどんだけ我慢したと思ってんだよ、」
「っちょ、あ、ユンギヒョンっ！締めないで…！」
あれだけ焦らしておいて落ち着かせてなんて、ヒョンは許さない。
テヒョンのそれを形まで感じられるように腹に力を入れると、目の前でテヒョンが慌てて俺の両肩を掴んで、「まって、ヒョン、出ちゃうからぁ…！」なんて泣きそうに訴えかけてくるから。
………仕方ない、その可愛さに免じで許してやろう。
「ユンギヒョン…動くね、」
「っあ、テヒョン、っ」
「あ、ヒョン、ユンギヒョン…」
「ひ、ぁ、でかぃ、っあ！テヒョ、ン、ぁん…！」
「あー、やば、腰止まんね、っ」
さっきまでのしおらしさは何処へやら。
遠慮もなくテヒョンはさっきまで指で散々弄っていたところを突く。から。
ダメだ、これはやばい、気持ち良すぎてトんじまいそう。
テヒョンを見上げると、ハァハァと荒く息を吐きながら、カサつく唇を舐めとって、俺を見下ろす目は欲に濡れまくってギラついている。
恋人のそんな姿に思わず心をギュウと掴まれるような気分になった。
「っユンギヒョン、きもちい、？」
「やば、い、きもち、から、っあ、テヒョ、ン、っ」
「なに？」
「ぁ、もっと、ついて、」
「ユンギヒョン…！」
俺の口からはひっきりなしにどっから出してんのって声が出て、涎は垂れるわ先走りは垂れるわ、テヒョンが出入りしてるそこからはグチュグチュって音が聞こえるわで、自分がいまどんな状態なのか知りたくもないくらいドロドロに溶かされている。
でも、とにかく気持ち良い。
お伝えしたいのはそれだけです。
「テヒョン、なぁ、っイっちゃいそう、」
「ユンギヒョン、イって、きもちいいところ、俺に見せて、」
「っあ、やぁっ、はや、いって、っテヒョ、ンっ…！ああ、そこ、ついて、もっと、突いて、っ！」
「っ、おれ、もうむり、」
「あ、ま、て……っや、ば、っあぁ、っイく、イくっ、！」
「っ、で、る」
俺がイく瞬間、テヒョンは俺の中でゴムに精液を叩きつけてイった。
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