街道沿いの道をまっすぐ進んでいるものの、途中右往左往しながら進んでいる犯人の車に不信感を抱きつつ、徐々に距離を詰めていくとコナン君と樫塚さんの二人を発見した。




「・・・その樫塚圭を殺害した後で彼の携帯と自分の携帯をすり変えたのも大失敗、いくら履歴を消しても、警察なら携帯会社に連絡して履歴を調べることができるんだから。恋人や友人の履歴が消えても構わない、お姉さんはこの世に未練なんてないから。まぁ、お姉さんについてきたのも、残りの強盗犯を突き止めるためってのもあるんだけど・・・お姉さんが僕の言うことを聞いてくれるなら、犯人を教えてあげてもいいよ。」




「犯人は手川って人ですよね。」




「お、お姉さん。」




バイクを降りてコナン君と今回の事件の犯人である浦川芹那さんの前にでる。自分で言うのもなんだかなかなかかっこいい登場の仕方だと思う。




「あなたは?」




「このクソガキの知り合いです。」




「クソガキって・・・。」




「銀行強盗のニュースでやっている情報から調べたからどこまでが本当かはわからないけど、三人のうち一人が今回
毛利探偵事務所で殺害された一人、その人が樫塚さんなんじゃないですか?そしてもう一人はあなたの家だと言って毛利探偵たちを招いた部屋にあった遺体、彼がもう一人の強盗犯、そして最後は手川って女。その女に送ったであろうメールが樫塚さんの部屋のパソコンから見つかっていますし、顔写真もバッチリ載っています。」




浦川さんは少し後ずさりをしながらこちらを凝視している、それもそうだろう。今回何も事件に関係していない女がいきなりしゃしゃり出てきて犯人は〜なんて言っているのだから。




「おそらく銀行強盗に殺されたのは庄野賢也さん、あなたの彼氏の方なんじゃないですか、浦川芹那さん。」




「どうして私の名前を知っているの?」




「戸籍って知っていますか?産まれた時家族につけてもらった名前を届け出るんです。それを調べれば簡単に出てきます。」




「そう、あなたの推理はすべて正解。」


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