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{emj_ip_0294}*安室サイド
日も暮れて夜になった。キュラソーの記憶を戻すためには観覧車に乗せてあの五色の光を見せるしかない。だが、そう簡単にいくものなのだろうか。キュラソーの頭の中に封じられた情報を組織がそうやすやすと手放すはずがない、だからあの時も僕たちを後回しにして彼女の奪還のために倉庫から離れた。
組織が必ず彼女を奪還に来る、先回りするには観覧車の内部に侵入して記憶が戻ったキュラソーをいち早く我々公安で捕まえるしかない。記憶が戻ったキュラソーが組織に奪われては元も子もない。だが、記憶が戻らない彼女を我々が保護していても先には進めない。
多少リスクはあるがこの方法しかない。
さすがに観覧車の一番上まで来ると風が強い、気を抜いたら飛ばされてしまいそうだ。
風が吹き抜ける方向を一瞥すると会いたかったが会いたくない奴の姿が見える。
「来たか。」
「どうやらうまく逃げ切ったようだな。」
「奴がここにいるってことはやはりあれは。」
「・・・。」
「照明を壊し、奴らの視界を奪ったあなたは、僕がまだ倉庫内で身動きが取れずにいることに気づき、外に逃げたと偽装するためドアを勢いよく蹴り開け、僕が外に逃げたように奴らを欺いた。おかげで僕はその隙に物陰に隠れることができ、その後の奴らを動きを知ることができた。」
拳を握り締める。彼があの場にいたということは僕が何をしたかを彼は知っているだろう。
「だが、僕のせいで。」
「・・・。」
「僕は自分を守るため彼女を殺してしまった。」
「安室くん。」
「すみません、彼女を亡骸をまだ保護できていないんです。これが終わったらちゃんと保護します。僕はあなたに謝らなければなりません。」
「おい。」
「彼女があなたの恋人だということは知っています。僕は彼女のことをよく知っている。」
「・・・どういうことかな?」
「彼女が優秀な情報屋だということは知っているでしょう。ですが彼女はそれだけじゃない。」
風が髪を揺らすがそんなもの気に求める余裕もなかった。
「彼女は公安専属の情報屋でもあったんです。」
「・・・どういうことだ?」
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