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少しだけ、前の話をしよう。
あれは雪山で雪崩に巻き込まれて、九死に一生、雪をかき続けた所為で手を血だらけにして私を抱きしめてくれた沖矢昴基赤井秀一と江戸川コナンくんが私を監視する目的で私の家に勝手に押し入ってきたときの事。
「誄姉ちゃんには悪いけど死んでもらうよ。」
「おー、いいねぇ。そういう突飛な発想は嫌いじゃないよ。」
「おい、なにをいってるんだ。」
「組織がお姉ちゃんを殺す前にお姉ちゃんは死ぬしか助かる方法はない。」
「殺される前に死ぬ事か、前に誰かが言っていた気がする。」
たしか、世界的名探偵がおバカな刑事を救うときだったような。
作戦はこうだ。優秀な科学者であったコナンくんのお友達の灰原哀ちゃんに身体を仮死状態にする薬を作ってもらう、そしてそれを飲み。組織の誰かに殺されたように欺けば、組織は自分自身で私を殺した事になり、今後私の生存の説は無くなる。そして私はある程度は平和な生活を送れる。
「でもどうやるの?都合よく薬を飲んだ直後に奴らが来るとは限らないじゃん。」
「だから、作った薬を灰原を含めてここにいる全員が持っている。」
「あぁ、なるほどね。誰かからもらうかなんかして恰も別の薬を飲んだように見せかけてって事。」
「そういう事。」
「じゃぁ、灰原ちゃんにお願いしに行かないとね。」
でも、待てよ、仮死状態になるまでに私が組織に殺されればどうなる?さすがに銃弾を受けても大丈夫です、なんて丈夫な身体は持ちあわせていない。私は一般市民であるのだから。
「防弾ジョッキを着ていろ。」
「え、撃たれるの決定ですか?」
なんでこの人は私の思っている事が分かってしまうんだろう。口に出さずにいたのによもや簡単に心情を想像されてしまうなんて。
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