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「安室さん、この中に明かりを細くした懐中電灯を入れて。」
「あぁ、これでいいかな?」
「そんで、これを明かりの上に置くと。」
懐中電灯から流れた明かりはエッグを通して中の緑色のエッブの中身までもを助けさせる。金でできたニコライ一家が本を開くとその一ページ一ページが明かりに照らされ、反射し、四方八方の壁に魔境としてしかけた思い出の写真が映し出される。
「綺麗。」
「あぁ、これはすごいな。」
ものの数分明かりに照らされた思い出は静かにその姿をエッグの中にしまって行った。その後エッグは真の持ち主である香坂さんへと返され、ロシアから来ていた一等書記官はその所有権を中のエッグ共々放棄する意向を示した。
全てが解決したかに思えたが、それはコナン君の叫び声とともに打ち砕かれる。
「危ない!」
コナン君が投げた懐中電灯が毛利名探偵の方へ向かって飛んでいく。それを避けた毛利探偵と投げられた懐中電灯の間を銃弾が通り過ぎて行った。
「スコーピオンか。」
「あ、蘭ちゃんが!」
そう言いながら私はもう走り出していた。後から赤井さんの声が聞こえたような気がするがそんなことは御構い無しに、コナン君によって投げられた懐中電灯を拾おうとしている蘭ちゃんに渾身のタックルをかます。
「痛っ・・・」
スコーピオンによって放たれた拳銃は見事にタックル中の私の右腕をかすめた。
「蜂谷さん!?」
「スコーピオンが逃げた!」
私の叫び声とともに三人の足跡がする。
一人はスコーピオン、一人は赤井秀一だろう。もう一人は安室透である。その後に続いて懐中電灯を拾ったコナン君が走り出していた、こんなところで黙って見ているわけにはいかないと思い私も3人の後を追った。
「蜂谷さん、待って!」
ごめんね蘭ちゃん、じっとしてはいられない性格なの。
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